栃木県那須塩原市は、同市関谷に「観光振興センター」を開設、17日、お披露目会を行った。1日発足した那須塩原市観光局(木下昭彦局長)も入居し、名実ともに市の観光振興の戦略拠点となる。
建物は東京電力のTEPCO塩原ランドをリニューアルした。同ランドは1995年開館、2011年閉館した。14年に東電から市へ無償譲渡され、市は建物の活用策を検討していた。約1200万円をかけ改修し、観光振興センターとした。
敷地面積約4172平方メートル、建物面積約672平方メートルの規模。多目的ホールや会議室兼用の多目的室のほか、屋外にはパフォーマンスステージも。
お披露目会であいさつした阿久津憲二市長は、「無償譲渡された時から観光の拠点にと考えていた。(観光振興の)機能を十分に果たしてほしい。県内でこういう施設はない。いい成績を残せれば視察も増えそうだ」と期待した。
また、来賓の中村芳隆市議会議長は「(観光経済新聞社主催の)にっぽんの温泉100選で、昨年は塩原が47位、板室が96位にランクインするなど躍進を遂げている。観光で栄えるまちづくりを推進していく」と抱負を述べた。
同市は生乳生産量が本州一であることをアピールするため、4月1日、会食などで最初の1杯に牛乳を飲んでもらうよう求める条例を施行。これを受け、乾杯の音頭をとった木下局長はセンターの成功を祈り、牛乳の入ったまだら模様のカップを高々と掲げた。
観光局も入居する観光振興センター