東京都は10日、都内宿泊施設の経営者やマネジメント担当者を対象とした「外国人旅行者おもてなし研修(マネジメント研修・基礎編)」を四谷地域センター(新宿区)で実施した。東京五輪・パラリンピックを控え、訪日外国人観光客の急増が見込まれるとあって、会場には宿泊施設関係者を中心に85人が詰めかけ、熱心に研修を受けていた。
講師は、観光コンサルタントのビズユナイテッド代表取締役、宮口直人氏。
同基礎編ではまず、少子高齢化で人口減が続く日本での外国人観光客の受け入れの重要性を指摘。訪日客の多いアメリカ人、台湾人、中国人、韓国人、香港人、タイ人の特徴と傾向から、集客の仕方やおもてなしの方法を解説。さらに、都内で外国人の集客の多い旅館・ホテルの事例を紹介した。
休憩後の第2部では、グループに分かれて、都が作成した「おもてなし指さし会話集」に基づいて、宿泊施設で使われることが多い話し言葉を各国語で練習。その後、グループワークとして、外国人の受け入れ時に困ったこと、不安に感じることを話し合った。
同基礎編は18日、立川商工会議所(立川市)でも開かれる。同応用編は、四谷地域センターで12月3日、立川商議所で11月26日に予定されている。
一般従業員を対象にした「実践者研修」は3会場(上野、新宿、立川)で、基礎編(上野1月7日、新宿同22日、立川同26日)と応用編(上野同16日、新宿2月10日、立川同16日)を行う。
島しょ研修は、大島町で12月1日、八丈町で同8日、小笠原村で2月3日に予定している。
参加無料。申し込み・問い合わせ先は、事務局(オリエンタルコンサルタンツ・プロジェクト開発部〈おもてなし研修担当〉)TEL03(6311)7856。
おもてなし指さし会話集を使って会話の練習をする研修参加者ら