米国の大手旅行雑誌「コンデ・ナスト・トラベラー」が毎年実施している読者投票ランキングの2018年の結果が9日(現地時間)に発表された。旅行先として魅力的な世界の大都市(米国以外)を選ぶランキングで、東京が1位、京都が2位、大阪が12位に入った。
2017年までのランキングでは40位までの都市が発表される形式だったが、18年は大都市と小都市に部門が分かれ、各20位までが発表される形式となった。過去のランキングを含めると、東京は3年連続で1位。京都は3年連続の10位以内で、昨年の3位から順位を上げた。大阪は初のランクインとなった。
日本政府観光局(JNTO)によると、評価のポイントは、東京が現代と伝統の魅力共存や多様な食、京都が伝統の中に新たな文化が生まれている点、大阪が食の魅力や熱狂的な野球文化などだったという。
1位選出を受けて東京都の小池百合子知事は「2年後に迫った東京2020オリンピック・パラリンピックとさらにその先を見据えて、伝統と革新が共存する東京の多様な魅力をさらに磨き上げ、さまざまな機会を捉えて発信し、名実ともに世界有数の国際観光都市として、世界からより多くの人々を東京にお迎えしたい」とのコメントを発表した。
コンデ・ナスト・トラベラー誌は、高所得者層をターゲットにした旅行雑誌。読者投票ランキングは1988年から実施されている。都市部門以外にもホテル、クルーズなどの部門がある。18年は読者約42万人から投票があった。