重要伝統的建造物群保存地区に福島県喜多方市の小田村地区 文化審答申


 国の文化審議会は18日、福島県喜多方市の小田付伝統的建造物群保存地区を重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定するよう、林芳正文部科学相に答申した。これにより、重伝建は118地区となる。

 小田付は蔵の町として知られる喜多方市の中心市街地を成す。近世に在郷町として発達した南北約900メートル、東西約500メートル、面積約15.5ヘクタールの範囲に及ぶ。

 天正年間の町割に始まり、定期市により会津北方の交易の中心として発展してきた。その後、酒、みそ、しょうゆの生産も盛んになった。近代末期の地割の上に店や蔵など多様な土蔵が並ぶ特徴的な歴史的風致を形成している。

 また、大阪府富田林市の富田林伝統的建造物群保存地区について、地区を拡大して選定することを答申。

 同保存地区は1997年10月、旧寺内町(じないまち)のうち西側の一部を除く約11ヘクタールが重伝建に選定された。今回、都市計画の道路の廃止に伴い、旧寺内町全域を重伝建にするよう求めた。この結果、重伝建は東西約470メートル、南北約400メートル、面積約12.9ヘクタールに広がる。

 
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