野口観光グループ(北海道登別市)は13日、宿泊業の人材養成を図るため設置した職業訓練校「野口観光ホテルプロフェッショナル学院」の第2回卒業式を北海道苫小牧市の校舎で行った。総合ホテル学科の2期生26人と総合調理学科の1期生13人の計39人が2年間の課程を修了して卒業。プロへの第一歩を踏み出した。
野口秀夫学院長(野口観光グループ社長)は、両学科の代表に「おめでとう」と声を掛けて卒業証書を授与。「新型コロナで制約がある中、工夫しながら学院生活を送ってくれた」と述べ、「これからの時代には、困難だからすぐ駄目だとあきらめるのでなく、どうしたらやれるかを追求していくことが大事だ。旅は人々の生活に潤いをもたらす上で欠かせない。今の危機を乗り越えたときには、これまで以上の観光業界になると確信している。若い皆さんの力を発揮してほしい」と式辞を述べ、卒業生たちを激励した。
これを受けて、卒業生代表の高草木颯さんが2年間の感謝と今後への決意を込めて答辞。卒業生全員で作成した記念アルバムを野口学院長に手渡した。
両学科の卒業生39人は、ほぼ全員が野口観光グループの社員として残り、4月から各ホテルに配属されて、プロのホテリエや調理師として勤務する。
同学院は、2年制の職業訓練校で2018年4月に開校。総合ホテル学科(定員30人)と翌年に増設された総合調理学科(同20人)の2学科で、入学金、授業料は無料。入学生は、野口観光グループの社員として給与を受けながら、それぞれの学科で必要な基礎・専門知識や専門技術を学び、資格取得などを行う。
現在、学院には2年次に進む44人が在籍している。2月には新1年生として総合ホテル学科に30人、総合調理学科に18人が入学する。
式辞を述べる野口秀夫学院長(野口観光グループ社長)