客室改装、食事会場新設
開湯54年を迎える金太郎温泉(富山県魚津市)は6月21日、4期にわたり段階的に進めてきた整備を終えグランドオープンした。全客室の約半数である40室の改装のほか、新たに食事会場を設けた。顧客ニーズの変化に対応し、客の利便性を高めた。
金太郎温泉は2009年から、経営革新計画に基づく「段階的商品整備」を推進。今年は、新たなステップとして、「さらなる個人客化への必要性に対応」をコンセプトに客室のリニューアル、食事会場「菜波(なぱ)」の新設を行った。
改装した客室は、個人客の増加と共に高まるベッド希望の需要に対応。「畳文化を残した合理的な部屋づくり」を目指し、和風ツイン仕様とした。光風閣別館5、6階は、和風ツイン16室、ツイン2室、ユニバーサルツイン1室、ダブル3室、和洋室1室にリニューアル。光風閣は、3、4階を新ブランド・別邸「峰の界」へグレードアップ。3階の15室は全室バス、トイレ完備の和風ツインルームとしてリニューアルし、4階の2室はエグゼクティブフロアへとリフレッシュ改装した。
光風閣は、2人1室をベースに最大4人利用を想定した個人向けの棟、光風閣別館は個人、団体、グループ兼用のフロアと位置付けている。
また、光風閣別館では、旧客室にはなかった浴室を整備し、シャワーとバスタブを合体したユニークな「シャワーバス」を採用するなど、利便性を高めている。
菜波は、光風閣の2階に開設。個性的な空間で和食とワインを楽しめる食事会場として整備した。ワインや日本酒の空ボトルにサインをして、会場内の棚にディスプレイとして残す「遊び心」の仕掛けを取り入れている。
光風閣3階客室