金沢市と金沢市観光協会は、着地型オプションプラン「体験!金沢の旅」を企画、11月から催行する。「地元の文化や人とのふれ合いの場を」(市観光協会の徳田正克事務局長)との思いから金沢の伝統工芸や芸能、隠れた自然資産に触れることができるよう工夫。体験、学習型の観光ニーズにこたえようと、今冬のイベントプランに初めて設定した。
プランは「金沢の伝統芸能にふれる旅」「和菓子づくりと工芸を体験する旅」「雪見宴会と酒蔵を訪ねる旅」の3本。実施はそれぞれ11月と1、2月。いずれも2日間の行程。20人前後の定員で参加費は1万円程に設定している。
「金沢の伝統芸能にふれる旅」では、加賀宝生の能楽と金沢芸妓のお座敷芸を組み込んだ。当日はお茶屋のお座敷体験のほかに邦楽師範の指導による和楽器演奏体験もできる。2日目は非公開の能面特別拝観や、金沢能楽美術館で能面装着の体験が楽しめる。定員は18人で料金は1万円。
昨秋からは、一見さんお断りのお茶屋でお座敷遊びが体験できる「金沢芸妓のほんものの芸にふれる旅」を開始し、女性を中心に人気を集めた。