金融機関に中小企業向け融資の返済猶予を促す「中小企業金融円滑化法案」が11月30日、参院本会議で、民主党など与党の賛成多数により可決、成立した。資金繰りが厳しくなる年末を控えており、政府は早期施行を目指す。
同法案は宿泊業を含めた中小零細企業などの金融を円滑にするのが狙いで、11年3月末までの時限立法。銀行や信用金庫などの金融機関に対し、中小企業など借り手から申し出があれば、返済猶予や金利減免などにできるだけ応じるよう求める内容となっている。
円滑化法では、実効性を確保するため、貸し出し条件の変更に応じたかどうかの実績をホームページなどで開示することが金融機関に義務付けられた。