長崎市のJR長崎駅前に1日、大規模MICE施設「出島メッセ長崎」がオープンした。同市が官民一体で進めていた国際的交流拠点整備事業の一環。開業記念式典=写真=で田上富久市長は、施設による集客効果を地域全体に広めたいと意気込みを語った。
施設はJR長崎駅西口に直結。各種大会や講演会に対応する約2700平方メートルのコンベンションホール、約3800平方メートルのイベント・展示ホール、大・中・小の会議室で構成するほか、大型ホテル「ヒルトン長崎」が隣接。各所の抗菌対応と換気対策、大容量の光回線装備など、昨今の利用者ニーズに対応している。
田上市長は「感染予防に配慮し、リモート増大に向けて5G対応もしており、MICE施設として素晴らしいものができた。MICEでの集客効果を長崎全体に広めたい」とあいさつ。その上で、「長崎を21世紀における観光、ビジネスの拠点の一つにしたい」と抱負を述べた。
金子原二郎・農林水産相、中村法道・長崎県知事ら多くの来賓が出席。地元選出で長崎県知事を3期務めた金子農水相は「長崎で世界的行事が開催できるようになった。今後はどう新しいソフトを生み出すかが(集客の)ポイントになる」、中村知事は「県で初めての本格的MICE施設。交流促進の起爆剤となることを期待する」とあいさつした。