長崎県は3月25日、CS(顧客満足)の向上に取り組む宿泊施設を推奨する「長崎県おもてなしの宿」事業の08年度以降の推奨施設を決め、長崎市の長崎歴史文化ホールで推奨式を開いた。新たに推奨を受ける17施設を含む98の推奨施設の関係者ら約50人が参加し推奨証を受け取った。推奨宿には盾などを贈るほか、専用パンフレットなどでのPRを行う。宿の認定を契機に、県全体のCS推進を図る。
同制度は04年から実施。地区ごとに推奨をすすめており、07年度の推奨で全県域を網羅したことになる。併せて06年度までに推奨を受けた81施設についても、もてなし状況の再評価とフィードバックなどを行い、再推奨した。今後専用サイトや専用パンフレットを作成し、積極的にPRを行う。推奨期間は10年3月31日まで。
同県では06年度、知事や観光関係団体がそれぞれ「おもてなし宣言」を行うなど、CS推進による観光振興の機運が高まっている。県観光振興推進本部は、「CSレベルの底上げを視野に推奨を行ってきたが、一定の成果が見られた。今後は各種観光関連施設にも対象を拡大し、おもてなし向上事業を進めたい」とさらなるCS推進に意欲を見せる。
推奨証を授与した