長崎県は7日、長崎と天草地方の「世界遺産巡礼の道」35巡礼路の見どころを紹介するルートブックをサイト公開したと発表した。
1.歩く方に役立つサイン
「巡礼の道」のスタート・ゴール地点の看板や標柱、ルート上の目印などのサインを設置しました。サ インに表示する QR コードにアクセスすると、「巡礼の道」の情報を掲載しているウェブサイト「おらしょ こころ旅」を見ることができます。
2.ウェブサイト「おらしょ こころ旅」でルートブックを公開
「巡礼の道」を構成する“5つのエリア”や“35の巡礼路”の地図や歴史・見どころを紹介する「歩いて巡る 世界遺産巡礼の道」ルートブックを、ウェブサイト「おらしょ こころ旅」で公開しています(全 191 頁)。
(URL: https://oratio.jp/pilgrimage)
3. グーグルマップと連携したコースガイド
グーグルマップ上に、「巡礼の道」のルートやスポット(世界遺産の構成資産や関連する文化財などキリスト教文化遺産群)の位置がわかるコースガイドを公開しています。 利用者はスマートフォン等で、「巡礼の道」の情報とあわせて、ご自身の現在地の確認、グーグルマップの機能を活用して食事処・宿泊施設・公共交通機関などの情報を入手することができます。
4. ポスター、リーフレット、のぼり旗の活用
「巡礼の道」の周知や利用促進を図るために、ポスターやリーフレット、のぼり旗を、各巡礼路の結節点等に位置する施設に掲示・設置しています。
5.JR長崎駅舎における展示
令和2(2020)年3月に移転新築し、本年9月23日の西九州新幹線(武雄温泉~長崎)開業を控えるJR長崎駅舎(西口・出島メッセ側)において、「巡礼の道」のウィンドウサインを展示しています。
<『長崎と天草地方の「世界遺産巡礼の道」』概要>
~世界遺産の歴史と景観を歩く約468kmの巡礼路~
世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」や関連する文化財、資料館などをたどる、5つのエリア・全35巡礼路から成る総延長約468kmの巡礼路です。
平戸市の平戸港交流広場をスタートし、長崎県内14市町、熊本県内2市町を巡り、長崎市の大浦天主堂をゴールとします。九州自然歩道や公道等で構成され、「全巡礼路踏破」や「複数回に分けて利用」される方に対応するため、各巡礼路の始点・終点が定期船やバス、鉄道など公共交通機関と接続しており、巡礼路の順番にこだわらず、どこからでも歩くことができます。
■総延長:徒歩約468km(長崎県内約440km、熊本県内約28km)
全35の巡礼路(区間距離5km~23km)
■起点・終点:平戸市(平戸港交流広場)~長崎市(大浦天主堂)
■5エリアのテーマ
Ⅰ:「密かな聖地を巡る道」(平戸市)約47㎞
Ⅱ:「新天地への開拓移住の道」(平戸市、佐世保市、小値賀町、新上五島町、五島市)約139km
Ⅲ:「希望を与えた予言の道」(長崎市)約44km
Ⅳ:「キリシタン大名と少年使節の道」約151km
(長崎市、西海市、佐世保市、川棚町、波佐見町、東彼杵町、大村市、諫早市、雲仙市)
Ⅴ:「キリスト教繁栄と島原・天草一揆の道」約87km(雲仙市、南島原市、熊本県天草市・苓北町、長崎市)