ゲストにJR九州長崎支社長
長崎国際観光コンベンション協会(長崎市)は3月17日、今秋の西九州新幹線開業をメインテーマに「長崎観光マーケティング・ラボ2022」を長崎メッセで開催した。JR九州長崎支社の田中渉支社長をゲストに迎え、九州新幹線鹿児島ルート開業を踏まえ、新幹線開業の経済効果や各地域での取り組みなどを講演した。
冒頭、同協会の豊饒英之DMO推進本部長は、長崎市DMOの形成に向けた現況について「長崎市の観光のブランディング、長崎市が選ばれ地域が稼ぐ力を引き出すための仕組みづくりなどを意識して事業を展開している」と説明。訴求対象については「既存のお客さまに加え、情報発信力が強いクリエイティブ層や今後の観光マーケットを支えていくZ世代に対しても情報を強く発信していきたい」と方針を示した。
今回のシンポジウムでは、9月23日の西九州新幹線開業に先駆け、「長崎が『今やっておくべきこと』『今からでも間に合うこと』」などを中心に、2004年の鹿児島ルートの部分開業と11年の全線開業に携わった田中支社長が解説した。車両の整備拠点となる大村車両基地(同大村市)の完成記念式典が19日に行われるなど、現地では開業への機運が高まりつつある。
田中支社長は熊本―鹿児島間開業の経緯に触れながら、同区間の1日の利用者数が全線開業により在来線特急運行時と比較し3.5倍に増加した点を挙げ、交流人口のみならず、通勤・通学圏が広がり沿線の定住人口も拡大したと説明。「部分開業、試行錯誤、全線開業の各ステップで機運を高め、大きな効果を生み出せた」と述懐した。
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