長野県扉温泉の明神館(齊藤茂行社長)は7月から、館内冷房に川の水を利用する新しい試みを始めた。ボイラで使う重油の使用量を削減したほか、二酸化炭素の排出を削減し、環境問題にも貢献している。
従来、館内を循環している空調用の水は水道水で、ボイラを通して温度を調節していた。今回、ボイラを使わず、近くを流れる薄川の支流の水を取り入れ、熱交換器を通して水温を調整。館内で利用している。
同館では1日の重油の消費量を昨年同時期の900リットルから600リットルと、300リットルの削減に成功した。
設置した熱交換器