長野県は8月末をめどに、東京・銀座にアンテナショップ(信州首都圏総合活動拠点)をオープンする。2020年の東京五輪・パラリンピックの開催決定で首都圏に世界の注目が集まることや、北陸新幹線の金沢延伸により広がる首都圏マーケットの可能性を県内全域に呼び込むのが狙いで、県や市町村、企業が連携して活用するオール信州活動拠点ともなる。
名称は、「しあわせ信州シェアスペース」(仮称)とし、愛称は募集の上決める。場所は銀座5丁目の「すずらん銀座5丁目ビル」(同)=写真=で、1、2、4階を使用する。賃借面積は約400平方メートル。周辺には三越や和光ビル、ニューメルサなどがある。
1階は「『信州の健康な暮らし』を体感するリビングスペース」で、信州のライフスタイルをテーマとした企画展や特産品などを販売する。
2階では来訪者が調理などに参加できるキッチンを備えたイベントスペースを設け、信州長寿食の料理教室などを開催する。また、観光に関する映像やパンフレットを置き、信州観光の魅力をアピールする。「キッチン付きイベント(スペース)はこれまでのアンテナショップにはない県独自の試み」と県東京観光情報センターの熊谷晃所長は強調する。
4階は商談会や移住交流・就職相談などに応じるスペースになる。開設に伴い、現在東京交通会館にある東京観光情報センターを移転し、機能を強化する。