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客室「KATAKURA」内装
コロナ下創業でもリピーター獲得
かたくらシルクホテル(長野県上諏訪温泉)は、昨年4月22日の開業から1周年を迎えた。「シルクのように五感を満たすおもてなし」をコンセプトに、コロナ下の創業ながら順調な稼働を維持している。開業から現在までの顧客対応やサービス造成、今後の取り組みなどを同館の雨宮清隆ゼネラルマネージャーに聞いた。
雨宮氏は、同館の入り込みが好調な要因の一つに客室数の少なさ(全9室)を挙げ、「音楽を聴いたりしながら客室内で過ごすお客さまが多い。客室内のタブレットを新装し、什器(じゅうき)や備品などをより楽しんでもらえるようにした」と述べ、「客室内での快適な滞在空間づくりに注力した」と振り返った。客室内には地元企業の技術を生かした「SUWAプレミアム」のボールペンやスピーカーを配置し、全客室の露天風呂を源泉掛け流しとするなどして、同館ならではの長野、諏訪を感じられる上質な滞在空間を顧客に提供している。
客室「KATAKURA」内装
独自のサービスとして「『シルクのようなおもてなし』というテーマで行っている顧客の自動車の洗車サービスが非常に好評だ。車も心も気持ちよく滑らかにして帰っていただき、またお越しいただきたい」と雨宮氏。養蚕・製絹業を基盤に創業した旧館から息づく「シルク」の精神を、さまざまなサービスに落とし込み独自色を打ち出している。これらのサービスにより、「この1年で30%ほどの高いリピーター率を残せた。これは当初の想定以上の数字だ。3回以降来訪されるお客さまも多い」(雨宮氏)と、創業間もないながらも多くのリピーターを獲得している。現在までの顧客層では60代が多いが、30代のリピーターも多く、雨宮氏いわく「その中には両親を連れてきて良かったので今回は夫を連れてきた」などの来訪理由も多く耳にするという。
朝食(提供イメージ)