長野県飯綱町(峯村 勝盛町長)と凸版印刷(東京都文京区、麿秀晴社長)は12日、地域社会の活性化に関する包括連携協定を締結した。両者は今後、ICT技術の活用や移住交流の推進などに取り組み、地域の様々な課題の解決や地域社会の活性化を図っていく。
■ 協定締結の背景
飯綱町は2016年度より「しごとの創業・交流拠点整備事業」を推進し、凸版印刷は本事業の企画から運営までの業務を受託し、飯綱町と協力して事業を行ってきました。2020年4月には、廃校となった小学校を活用した施設「いいづなコネクトEAST」内に凸版印刷のシステム開発拠点「ICT KŌBŌ(読み:アイシーティーコーボー)IIZUNA」を新設しました。また、凸版印刷と飯綱町は買い物や移動に課題を抱える住民に向け、2022年6月から7月末まで、スマートグラスを活用した買い物支援の実証実験を行うなど、地域の様々な課題に取り組んできました。
今後さらに多くの課題を解決し、地域社会の活性化を加速させるため、相互連携の強化が必要なことから、本協定を締結することとなりました。
<連携事項>
- 産業・農業の振興に関すること
- ICT技術を活用した住民サービスの向上に関すること
- ICT教育に関すること
- 暮らしの安全・安心に関すること
- 観光振興及びスポーツ振興に関すること
- 地域人材の育成に関すること
- 移住交流及び定住の促進に関すること
- 新たなビジネス展開による地域経済の活性化に関すること
■ 具体的な連携の取り組み
本協定において、地域の様々な課題解決、課題把握と対策の検討・実施を進めていきます。
- 飯綱町立三水小学校でのプログラミングを活用した授業支援
- LPWAを活用したセンサー情報の収集と活用実証
- 地域雇用促進に向けたワーカー教育やインターンシップの実施
なお、その他の具体的な内容は今後、協議の上で決定します。
■ 今後の目標
飯綱町と凸版印刷は、緊密な相互連携と協働を行い、地域の活性化を図りながら、同様の課題を抱える地域に向けてモデルとなるような先進的な取り組みを発信していきます。