長門湯本温で期間限定ライトアップ「音信川うたあかり2023」が19日から開催される。
詩のナレーションや⾳楽に合わせた幻想的な光の演出をはじめ、市内の児童⽣徒が制作した数千個のあかりのうつわなどを設置し、冬の⻑⾨湯本温泉に特別な⾵景を創りだします。
冬の⻑⾨湯本温泉では、温泉街を流れる⾳信川(おとずれがわ)を舞台に、⻑⾨市出⾝の童謡詩⼈・⾦⼦みすゞさんの詩をテーマにしたあかりイベント「⾳信川うたあかり」を実施しています(2018年度開始。今回で5回⽬)。
詩のナレーションに合わせた幻想的な光の演出「うたあかり幻燈輪舞(げんとうロンド)」や、市内の児童生徒が制作した数千個の「あかりのうつわ」を会場に設置します。長門湯本温泉の冬の風物詩「音信川うたあかり」での特別な風景を、是非お楽しみください。
■「音信川うたあかり2023」
- 開催期間:2023年1月19日(木)から2月19日(日)
- 点灯時間:⽇没(17:30頃)〜22時まで
- 場所:長門湯本温泉(山口県長門市深川湯本)竹林の階段及び音信川周辺
- 入場料:無料
- その他:お車でお越しの際は国道沿いの長門湯本温泉駐車場(有料)をご利用ください
- 特設ページ:https://yumotoonsen.com/events/utaakari2023/
■あかりの演出をご紹介
(1) 幻燈輪舞エリア(竹林の階段〜恩湯・雁木広場)
長門湯本温泉のあかりイベントのテーマ「金子みすゞの詩」の朗読と音楽にあわせて、いくつもの影絵が踊ります。周辺の竹林のライトアップや広場の照明もあわせて変化する「音と光のエンターテイメント」をお楽しみください。
(2) みすゞのお庭エリア(恩湯・芝生広場)
長門市内の幼保小中学校の協力を得て、児童生徒約3,000名があかりモチーフを制作。金子みすゞの詩をテーマにした約3,000個のあかりが、訪れた人たちをあたたかくお出迎えします。
(3)お魚たちの夢エリア(音信川河川公園)
音信川河川公園の中央に、大きなお魚型にあかりのうつわを配置します。真っ青な海のイメージに浮かび上がる幼稚園児、保育園児たちの作品をご覧ください。
(4)土あかりエリア(雁木広場)
長門湯本温泉のほど近く、三ノ瀬地区にて約360年の歴史を持つ萩焼深川窯の先生方のご協力により、地元の向陽小学校のみなさんが製作した萩焼のランプシェードが、あたたかな光で夜を照らします。
(5)おとずれ川エリア(雁木広場〜河川公園)
地元住民を中心に、これまでのワークショップで製作した大型のあかりモチーフを、音信川沿いに設置。ゆるやかに明滅するあかりが音信川の水面に浮かび上がり、幻想的な風景を作りだします。
(6)みすゞさんのモザイク壁画(engawa YUMOTO横)
engawa YUMOTOの壁一面の大きなみすゞさんの「モザイク壁画」を、優しいあかりで照らします。モザイクの匠を近づいてみてみましょう。
(7)一ノ瀬エリア(だいご長屋前)
みすゞさんの詩「折紙あそび」をテーマに、小さな「折り紙あかり」が灯ります。平和と幸せを祈る折り鶴のあかりをつくってみませんか?
■今年のうたあかりはスペシャルイベントもパワーアップ!
うたあかりの最大の特徴は、長門市内のすべての幼保小中学校のご協力を得て、児童生徒約3,000人が実施した「子どもたち総出でのあかりのうつわづくり」です。「私と小鳥と鈴と」「落ち葉のカルタ」「さくらの木」「大漁」の4つの詩をテーマに、さくら、もみじ、とり、さかなの形のモチーフを、子どもたちが一つずつ、型紙に沿って制作、思い思いの色で着色してつくっています。
会期中は「みすゞのお庭エリア」と「お魚たちの夢エリア」に約3,000個のあかりが設置され、訪れた方をあたたかくお出迎えします。
さらに今回は、金子みすゞ記念館やJR美祢線利用促進協議会とも連携し、特別な企画が盛りだくさん。金子みすゞさんにちなんだ企画や、JR美祢線特別列車「うたあかり号」の運行、お客様が楽しめるマルシェやワークショップなどたくさんの企画があります。
詳細や予約はうたあかり特設ページからご確認ください。
https://yumotoonsen.com/events/utaakari2023/
■「うたあかり」を動画でご紹介
■照明デザイナーのご紹介
長町 志穂(ながまち しほ)氏
株式会社LEM空間工房 代表取締役 照明デザイナー
京都工芸繊維大学・工芸学部卒業。京都芸術大学客員教授(2021年再任)、大阪大学大学院大学非常勤講師。
「御堂筋イルミネーションコンペ2020・最優秀」「照明学会・照明デザイン賞2019最優秀賞・水木しげるロード」グッドデザイン賞100点以上など受賞多数。
実績「堂島大橋(大阪市)」「神戸市メリケンパーク」「川湯の森ナイトミュージアム(弟子屈町・環境省)」「天橋立あかりのまちづくり」等。2017年度より長門湯本プロジェクトのデザイン会議メンバー。
- LEM空間工房 https://www.lem-design.com/
- うたあかり紹介動画 https://youtu.be/Znpi5HUG7GY
■童謡詩人・金子みすゞさんと長門市
「こだまでしょうか」や「私と小鳥と鈴と」などの、心に響く美しい詩で知られる金子みすゞは、大正末期から昭和初期にかけて活躍した長門市出身の童謡詩人です。その短い生涯で綴られた500編あまりの作品には、生まれ故郷の風景が数多く登場し、彼女が素朴で豊かなその自然を深く愛していたことがうかがえます。
長門市仙崎には、金子みすゞが幼少期をすごした書店 金子文英堂跡地に「金子みすゞ記念館」があり、遺稿集や着物などの遺品を展示した常設展示室、パソコンによる資料の検索室、みすゞの詩の世界を音と光で体感できるみすゞギャラリーなどを備え、みすゞの生涯や生きてきた時代を偲ぶことができます。
- 金子みすゞ記念館ホームページ https://www.city.nagato.yamaguchi.jp/site/misuzu/
■リニューアルした県内最古の温泉地「長門湯本温泉」
山口県でもっとも古い約600年の歴史をもつ長門湯本温泉は、「そぞろ歩き」が楽しめる温泉街として2020年春にリニューアル。
観光まちづくり計画が進む温泉街には、地域の若手によって再建されたモダンな立ち寄り湯「恩湯(おんとう)」や、地元グルメが味わえる飲食店、清流・音信川(おとずれがわ)には飛び石や川床テラス、街中を照らす幻想的なライトアップなど、楽しめる場所がたくさんです。