府県を越えた全国初の広域地方公共団体「関西広域連合」の設立を総務省が1日に許可したことを受け初会合となる第1回広域連合委員会が4日、大阪市の大阪国際会議場で開催された。広域観光の推進などが期待される。
広域連合には大阪、兵庫、京都、滋賀、和歌山、徳島、鳥取の2府5県が参加。奈良県のほか、大阪、神戸、京都、堺の4政令市は設立当初の参加を見送った。事務局は大阪国際会議場に置かれる。
初会合では連合長に兵庫県の井戸敏三知事を選出。副連合長には和歌山県の仁坂吉伸知事が就任した。正副連合長の任期は2年となる。
広域連合では、大阪は広域産業振興、兵庫が広域防災、京都が広域観光・文化振興、滋賀が広域環境保全、和歌山は広域職員研修、徳島は広域医療などを分担して取り組み、各知事が分野ごとの委員を務める。観光・文化振興の委員は山田啓二京都府知事。
広域観光・文化振興では(1)関西観光・文化振興計画の策定(2)広域観光ルートの設定(3)海外プロモーションの実施(4)関西地域限定通訳案内士(仮称)の創設(6)関西全域を対象とする観光統計調査(7)関西全域を対象とする観光案内表示の基準統一──などに取り組む。会合では山田委員からカジノ構想についての話があり、広域連合で取り組む考えを示した。
関西広域連合に参加した府県の知事ら