阪急交通社は、国際記念物遺跡会議(イコモス)から世界文化遺産への登録勧告を受けた「百舌鳥・古市古墳群」の一つ、仁徳天皇陵古墳をVR(仮想現実)で体験するツアーを発売した。
商品名は「仁徳天皇陵VR体験と令和時代最初の伊勢神宮両参り・二条城2日間」(旅行期間7月28日~10月27日)で、旅行代金は2万9900円から。
仁徳天皇陵は全長486メートルの、国内最大級の前方後円墳。地上から全体像を見ることが難しいため、ツアーでは隣接する大仙公園内の「堺市博物館」で、上空300メートルから撮影した古墳を360度映像で体験してもらうほか、再現した内部をVR動画で見てもらう。
また、堺市役所の展望ロビーから古墳と周囲に広がる古墳群一帯を目で確かめることで、「実際の古墳の規模感を体験していただく」という。
同社は「古墳」を伊勢神宮や京都といった人気の観光素材と組み合わせ、歴史と文化を背景にした新しい観光ルートを作る。また、ヘリコプターを利用し、上空から古墳群を観光できるツアーの販売も計画している。