阪急交通社は、抗ウイルス・抗菌効果が期待される光触媒を施工する事業に参入する。バスや鉄道などの運輸機関、ホテル、レストランなどを対象に売り込んでいく。
国際旅行営業本部が窓口になる。光触媒溶剤をコーティングすると、溶剤に含まれる酸化チタンナノ粒子と光が反応、ウイルスや菌を長期間にわたり酸化分解し、無力化できるという。
施工のほか、国内外の取引先に対し、パートナー会社との協業による溶剤卸販売や技術提供も行う。
手始めに東京と京都で、同社が所有する2台の豪華バス「菫(すみれ)」にコーティング施工を実施した。同社は「観光バスに抗ウイルス・抗菌効果のための光触媒をコーティングすることで感染リスクを下げ、安心の旅を提供する」と話している。
同社によると、光触媒反応は日本独自の特許技術。食品にも使われる酸化チタンを主成分とし、太陽光やLEDなどの光を吸収して強力な酸化力を生み、菌やウイルスの活動の不活性化を促進する。
施工の様子