阪急交通社は14日、子ども連れに人気の海外旅行先ランキングを発表した。結果は、1位グアム、2位ニューカレドニア、3位ハワイ。
法務省「出入国管理統計」によると、2016年の全出国者数に占める14歳以下の割合は約5%程度。LCCの増加といった背景もあり、子どもが小さい内から親子で海外旅行をすることがより一般的になってきました。
しかし、まだなかなか言うことを聞いてくれない、全く目が離せないお子様などと海外旅行へ行くのは大変で、旅行先も自由には決めづらいものです。
そこで阪急交通社では、子ども連れの割合が高い海外旅行先について調査。どんな国が子ども連れの家族にとって人気なのか、ランキング形式で発表します。夏休み、お盆休み時期の海外旅行プランも出そろってきた中、そろそろ旅行先についても検討してみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
対象:2017年4月1日~2018年3月31日の期間に帰着された海外ツアーご参加者
*調査対象の子どもの年齢は12歳未満となります
*総参加者数に占める子どもの割合の高さからランキングしています
*添乗員や現地係員が案内する周遊型ツアーは2歳未満のお子様の参加をご遠慮いただいている場合がございます。
【子ども連れの海外旅行先ランキング】
1位 グアム
2位 ニューカレドニア
3位 ハワイ(米国)
4位 シンガポール
5位 インドネシア
6位 フィリピン
7位 香港
8位 オーストラリア
9位 台湾
10位 中国
それぞれの国の概要や選ばれた理由として考えられる要素については、以下で解説します。
1位 グアム
初めての子ども連れ海外旅行先として選ばれることも多いグアムが1位。日本からのフライト時間が3時間半程度で比較的近距離で、時差も1時間と短く、日本語が通じる施設が多いといった安心感や、人気のタモンビーチをはじめとする遠浅の海、ホテルのプール、水族館など子どもが楽しめるスポットが多いといった点が子ども連れの旅行に人気。また比較的手ごろな価格で行ける点も人気の1つです。イルカウォッチング、ショーを見ながらのビーチサイドでのBBQも特別な体験になるはずです。
2位 ニューカレドニア
日本では、「天国にいちばん近い島」というフレーズでも有名なニューカレドニア。直行便でもフライト時間は8時間半以上かかり、旅行者総数こそランキング上位の他の国と比べて多くありませんが、子ども連れの割合の高さで2位に。
一年を通して平均24℃程度と比較的過ごしやすく、シュノーケリングがまだ難しい子どもも、ラグーン水族館ならニューカレドニアのサンゴや魚が間近で楽しめます。公用語はフランス語なので挨拶程度の基本的な言葉だけでも覚えておくと現地の方との触れ合いもでき、より一層旅が楽しくなるかもしれません。
3位 ハワイ(米国)
ハワイは子どもに優しいと有名で、ホテルやレストランなどの子ども対応が充実しているのはもちろん、現地在住の方たちも子ども連れに親切だったと感想を述べる方も多いです。ビーチやホテルのプールはもちろん、ハワイ最大のマリンパークでイルカショーやイルカと一緒に泳ぐ体験ができるシーライフパークをはじめホノルル動物園など子どもが好きそうなスポットもいっぱい。
ベビーカーも無料、有料のレンタルがあり、安く購入もできるので安心。2歳未満の子ども連れの方も多いです。子ども連れが占める割合ではなく、申し込み者総数としてのランキングだと1位でした。
日本からハワイ(オアフ島)へは、直行便で約7~8時間のフライト時間です。
4位 シンガポール
シンガポールで人気のホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」のあるシンガポール本島から20~30分程度で行くことができるセント―サ島はテーマパークに水族館、ビーチ、博物館などが集結し、もはや島自体がレジャー化していて子ども連れにはぴったり。その中でも有名な植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」の中にも、子どもと一緒でないと入れない無料の「ジェイコブ・バラス・チルドレンズ・ガーデン」という、水遊びや遊具で遊ぶことのできる子どものための公園があります。
日本からシンガポールへは、直行便で約7時間のフライト時間です。
5位 インドネシア
インドネシアの中でも、子ども連れに人気なのはバリ島。東南アジアは子ども連れの旅行先としてもおすすめと言われており、リゾート地としての魅力はもちろん、子どもを連れて歩くと「かわいいね」とたくさんの人が声をかけてくれる歓迎ぶりやホテルによってはキッズルームがあったり、キッズプログラムを開催していることもあるのが人気の理由。ほとんどのレストランで子ども用の椅子の用意があるとも言われています。
日本からバリ島へは、直行便で約7時間半のフライト時間です。
6位 フィリピン
子どもにきれいな海を見せてあげたいと、セブ島の旅行が人気です。外に出るとすぐビーチの海沿いのホテルを利用したり、プールで遊んだり。ショッピングモールにはキッズスペースもあるので、買い物の合間に遊ばせることもできます。インドネシア同様にホテルのホスピタリティが高いのも子ども連れの人気の一つかと思います。
日本からセブ島へは、直行便で約5時間のフライト時間です。
7位 香港
香港ディズニーランドとオーシャンパークの二大テーマパークが楽しめる香港。遊園地、水族館、動物園が一体となったオーシャンパークでは、アトラクションはもちろん、パンダを見たり、イルカショーが楽しめたりもします。
乗り物好きの子どもなら、二階建ての路面電車「香港トラム」や、手軽な料金のビクトリア湾のスターフェリーもいいかもしれません。
日本から香港へは、直行便で約4時間半~5時間のフライト時間です。
8位 オーストラリア
雄大な景色があふれ、コアラやウォンバットに触れたり、イルカと泳いだり、ワニの餌付けショーを見たりと、自然体験が満喫できるのが魅力のオーストラリア。ケアンズやシドニー、ゴールドコーストなどがおすすめで、熱帯雨林を走り、バロン滝の絶景も楽しめる「キュランダ高原鉄道」は、子どもも大喜びしそうな観光列車です。
日本からシドニーへは、直行便で約9時間半~10時間のフライト時間です。
9位 台湾
東京からだと約3時間半から4時間、大阪からだと約3時間のフライト時間と、日本から気軽に行け、人気が止まない台湾。敷地面積が大変広く、400種類以上の動物がいるという台北市立動物園が子どもには人気。そこから猫空ロープウェイに乗って猫空観光を楽しむこともできます。ハローキティジェットをはじめ様々なキャラクターを航空機にデコレートしたキャラクタージェットで人気のエバー航空で行くのも人気です。
10位 中国
国土の広い中国ですが、中国最大の都市上海には、パンダが見られる上海動物園、155mの海底観光トンネルがある上海海洋水族館など子ども連れのご家族も安心して楽しめるスポットが。万里の長城など歴史のある壮大なスケールの観光地も子どもの体力次第ではチャレンジしてみてもいいかもしれません。
日本から上海へは、直行便で約3時間半のフライト時間です。
ランキングは以上です。
なお、年齢や身長などにより、観光できない地域や参加できないオプションツアーなどもあります。各国ごとに環境やマナー、治安状況も異なります。旅行会社に相談をするなど、旅行前にしっかりと現地の情報を調べておくことをおすすめします。