
入社式の様子
阪急交通社は4月1日、2025年度入社式を大阪市北区のヒルトンプラザ・ウェストオフィスタワー8階で開いた。今年度の新入社員は86人。酒井淳社長は同社の主要な事業を紹介した上で、「ぜひ皆さんには、阪急交通社の一員として一つ一つの経験を通して、さまざまな知見を吸収してほしい。当社の社会的な役割についても理解いただき、新しい時代をともに歩んでいきましょう」と訓示した。
要旨は以下の通り。
「今年は、4月13日より大阪・関西万博が開幕します。当社で受注している万博関連業務のテストランが今週末に実施されるほか、当社の『各地発の大阪・関西万博見学ツアー』も順調に集客が進んでいます。皆さんは、入社1年生として、こうしたイベントにも目を向け、実体験しながら健康第一で楽しく1年を過ごしていただきたいと思います」
「まず、昨年度の旅行市場ですが、国内旅行の市場は順調であったと言えます。訪日旅行は、皆さんもニュースでご存じのように、毎月過去最高人数を記録している状況で、OTAを利用する個人のお客さまが相当伸びていると考えられます。一方、海外旅行市場においては、円安やインフレのほか、航空会社の直販とダイナミックプライスの導入、また、インバウンドの急増による航空運賃が上昇傾向にある中、コロナ前の65%程度というデータもあります。日本人のパスポート保有率も17 %強で、海外旅行のリピーター顧客が市場を牽引していると言っても過言ではありません。先週3月24日に外務省が「新パスポートの発行開始」を発表しましたが、私たち旅行業界も『もっと海外へ』のキャンペーンを開始しています。こうした状況下、旅行業界も各社が市場環境に応じて変容しつつあります」
「当社の柱となる五つの事業は、『国内募集型企画旅行』『海外募集型企画旅行』『訪日旅行』『法人団体・教育旅行』『MICE・ソリューション事業』です。コロナ期間中に、当社は『国内旅行、海外旅行とも、グループツアーでNo.1』を目指し、体制を整えてきました。当社には、長年にわたるリピーター顧客に支えられているということに加え、『旅行づくりのプロがたくさんいる』という強みがあります」
「お客さまの多様化に対応し、付加価値の高い商品開発や、特に国内旅行では自治体と連携した商品開発、取り組みなどを継続的に進めることで取り扱いの拡大を図っています。訪日旅行は、海外からの富裕層市場開拓も強化すべく、豪華クルーズ船のチャーター企画をまもなく販売します。法人団体・ソリューション事業は、法人団体旅行、MICE、教育旅行のほか、官公庁や自治体と連携した課題解決型業務を行い、社会に貢献する新たな事業基盤の確立を目指しています。これらの事業部門を支える管理部門、オペレーション部門、カスタマーサービス部門など全社が一丸となってコロナ禍からの回復を遂げ、今に至ります。さまざまな変化への適応力やスピード、創意工夫に富んだ商品の開発カは、当社を象徴する活力であります。ぜひ先輩社員の行動から感じていただきたいと思います」
「当社は、今後、さらに新しい高みに向かって進んでいきたいと考えています。ぜひ、皆さんには、阪急交通社の一員として、一つ一つの経験を通して、さまざまな知見を吸収してほしいと思っています。当社の社会的な役割についても理解いただき、新しい時代をともに歩んでいきましょう」
86人の新入社員を前に訓示する酒井社長