阪急交通社と星野リゾートはバスツアーを共同企画した。 豪華バス「菫」で 「界」に宿泊するツアーを募集する。
星野リゾート(本社:長野県軽井沢町・代表 星野佳路)と阪急交通社(本社:大阪府大阪市・代表 松田誠司)は、阪急交通社が製造した豪華バス「クリスタルクルーザー 菫(すみれ)(以下、菫)」を利用し、星野リゾートが展開する温泉旅館「界」に宿泊するバスツアーを共同で企画しました。
このバスツアーは「旅のはじまりから終わりまで、上質な空間でディープに日本再発見できる」ことをコンセプトとし、バスでの移動中、宿での滞在中はもちろん、立ち寄り場所も含め、1つのテーマに沿って日本を再発見する旅が叶います。ツアーは12月以降の催行を予定しており、1本目となる大阪発、界 加賀に宿泊するツアーは、5月28日に予約を開始します。
バスツアー共同企画の背景
従来のバスツアーでは、観光や食事などの立寄り場所や、滞在先の宿そのものに目が向けられることが多く、移動中のバスや滞在中の宿で地域の魅力を発見することは、あまり求められませんでした。そこで、地域ならではのおもてなしを特徴とする温泉旅館「界」を展開する星野リゾートと、深いくつろぎやおもてなしを追求した豪華バス「菫」を製造した阪急交通社は、ツアー全体を通して地域の魅力を感じて欲しいという想いから、共同でバスツアーを企画することとなりました。
ツアーごとに1つのテーマを設け、バスでの移動中や宿での滞在中の体験、立ち寄り場所をそのテーマに沿ってアレンジすることにより、はじめから終わりまで旅情が途切れることなく、上質な空間でディープに日本を再発見する旅の提供が可能になります。
「旅のはじまりから終わりまで、上質な空間でディープに日本再発見できる」3つのポイント
1 移動中も上質な空間でご当地体験
菫では、快適性にこだわったシートや18席のみのゆとりある空間、上質なデザインで、居心地の良い時間を約束しています。このツアーでは、経験豊富な添乗員やガイドによる、テーマに沿った旅をより楽しむための情報提供や、その地域ならではの食べ物、飲み物のふるまいがあります。
2 滞在中も上質な空間でご当地体験
界では、寝心地にこだわったオリジナルマットレスを採用したベッドなど、現代に合った快適性を追求した和の空間を約束しています。鑑賞や体験をすることでご当地の魅力を楽しめる「ご当地楽(ごとうちがく)」のおもてなしと、滞在しながら地域文化に触れる「ご当地部屋」を通じて、その土地の魅力を感じることができます。
3 テーマに沿った立ち寄り場所での体験・ツアースケジュール
立ち寄り場所では、テーマに沿った内容での伝統工芸品の制作体験や専門ガイドによる案内があり、その地域の知られざる魅力を感じることができます。また、伝統工芸品の工房を訪れたあとに、その工芸品をしつらえた客室に滞在するなど、テーマに沿ってツアースケジュールをアレンジしています。
大阪発、界 加賀宿泊のツアー例:テーマ「武家文化の美と出会う」
初代藩主・前田利家が金沢城に入城して以降、その城下町である金沢では、武家社会中心の独自の文化が花開きました。加賀藩の文化奨励策により、加賀友禅や金沢箔、九谷焼などの伝統工芸が発展し、歴代藩主が親しんだ茶の湯が庶民に広まりました。藩政期から受け継がれる美意識と職人の技に触れ、武家文化をディープに体感するバスツアーを提案します。
<菫にて>
季節の金沢和菓子とこだわりのドリンクを提供、使い捨てカイロ入れとして加賀友禅の袋を貸し出し
<界 加賀にて>
加賀友禅や加賀水引をしつらえたご当地部屋「加賀伝統工芸の間」に宿泊、九谷焼や山中塗の「器と料理のマリアージュ」を楽しむ会席料理を堪能、加賀獅子舞をアレンジしたご当地楽「白銀の舞」を鑑賞
<立ち寄り場所にて>
毎田染画工芸(まいだせんがこうげい)*1にて加賀友禅の制作見学、もしくは界 加賀にて自遊花人(じゆうかじん)*2の水引作家によるワークショップ参加など
*1金沢市にある加賀友禅の工房。ご当地部屋のベッドルームのパネルとベッドライナーを担当。
*2金沢市の水引作家・廣瀬由利子氏のギャラリー。ご当地部屋の客室の障子を担当。
■ツアー名:クリスタルクルーザー「菫」で行く、~武家文化の美と出会う~
加賀百万石の城下町金沢の旅
名湯山代温泉で寛ぐ「星野リゾート 界 加賀」3日間
■催行期間:2019年12月~2020年2月
■予約開始日:2019年5月28日
■旅行代金:2泊3日180,000円(2名1室利用時1名あたり、税込)
■URL :https://kai-ryokan.jp/features/hankyutour/index.html
界の特徴
1 全国15カ所で展開
現在、全国15か所に展開しており、今後数年かけて日本有数の温泉地に約30か所展開し、日本旅の拠点となることを目指しています。心地よい和にこだわった快適な空間で、旅の醍醐味である「地域」や「季節」へこだわり、その土地ならではの魅力でもてなします。界を巡った数だけ、地域の魅力を再発見することができます。
菫の特徴
1 快適な乗り心地
ゆとりある空間を追求した車内は18席のみ。ゆったりとした肘掛けや、のびのびとしたフットレストはもちろん、シートは通常時でもリラックスできる角度に設定されています。肌が密着するヘッドレストには本革を、背もたれと座面には乗り心地を重視して、上質なファブリック生地を使用したこだわりのシートです。また、乗車中の景色を楽しんでいただけるよう、通常、観光バスにある荷棚は取り除き、十分な広さの窓を確保できるようデザインしています。
2 上質なデザイン
車両デザインは「フェラーリ エンツォ」、「マセラティ クアトロポルテ」などの自動車や「TRAIN SUITE 四季島」などの鉄道デザインを手がけたKEN OKUYAMA DESIGN(代表 奥山清行氏)が担当しています。デザインには、「“バス旅”の概念を一新し、新しい快適の基準をつくりたい。」との思いが込められています。
今後の展開
今回の界 加賀宿泊のツアーをきっかけに、大阪発のコースでは界 出雲や界 遠州宿泊のツアーを、東京発のコースでは界 日光や界 アンジン宿泊のツアーを予定しています。冬の時期以外の季節での催行も検討しており、今後数年かけて、この取り組みを進化させていく予定です。