阪急交通社・日大国際関係学部・三島市観光協会、産官学連携でツアー 学生と巡る三島市


矢嶋ゼミナール、箱根西麓野菜農家視察の様子

 阪急交通社、日本大学国際関係学部(静岡県三島市)、三島市観光協会は3者共同で、産官学連携による同市観光の旅行商品をこのほど発売した。同市で観光による地域活性化を学ぶ日大国際関係学部矢嶋ゼミナールの学生が同市観光協会のアドバイスを受けて企画。地域を熟知した学生が観光客をもてなす。

 商品名は「〔東京発〕大学生と周遊! 箱根西麓で野菜収穫! 富士山・うなぎ 三島の魅力ぎゅぎゅっとツアー2日間」。12月1日発1泊2日の限定。料金3万9900円から。

 東京の上野駅、新宿駅発着。初日に三島名物うなぎを同市の名店「松韻」で賞味。同店の登録有形文化財「隆泉苑」で三島の人気和菓子店「兎月園」の上生菓子作り体験を行う。三嶋大社の正式参拝や伊豆箱根鉄道の体験乗車、三島の中心街散策も行う。宿泊の富士山三島東急ホテルではロビーで地酒や静岡茶を飲めるコーナーを設置する。

 2日目は全長400メートルの日本最長の人道つり橋「三島スカイウォーク」を渡ったり、箱根西麓野菜農家でのニンジンの収穫体験、富士山のビュースポット巡り、富士山を一望し、新幹線を眼下に望む日大三島駅北口校舎の学生食堂での昼食を楽しんでもらう。

 旅行会社出身の矢嶋敏朗准教授のゼミ学生が三島市内の街歩きを繰り返し、基本案を作成。その内容をもとに、同市観光協会、阪急交通社へのプレゼンテーションを重ね、地域内での調整の上、商品化した。

 ツアー当日のバス添乗、観光地での案内、ホテルラウンジでの地酒や静岡茶のふるまいも学生が行う。ツアー終了後は市や旅行会社への報告会を行い、ツアー継続をアピール。ツアー内容は広く市民にも報告し、同市観光のポテンシャルを理解してもらう。

 三島市は首都圏からのアクセスが良く、全国から年間677万人の観光客が訪れるが、宿泊客数が33万人、宿泊率4.8%と低く、“通過型観光地”となっている。

 日大国際関係学部の矢島准教授は「“近いのに知らない”三島の魅力を伝えることで繰り返し訪れていただく契機をつくり、交流人口の拡大につなげたい」と話している。


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