隠岐プラザホテルグループが運営する「隠岐プラザホテル」(島根県隠岐の島町)はこのほど、老朽化した施設の大幅リニューアルを実施し、7月にグランドオープンした。「隠岐の島がもっと好きになる」をメインコンセプトに、エントランスやラウンジ、庭や客室、レストランといった各種設備を新装。リニューアルを機にグループのリブランドも行った。
エントランス部分は海をイメージして落ち着いた空間となった。正面の壁は、約26万個の自然素材であるエレメントのタイルを使用して「日本海の濃淡」「光の輝き」を表現。創業初期に大阪万博から移設されたアメジストも設置した。
ラウンジは、ホテルが隠岐の島の玄関口・西郷港に近い立地であることに着目し、人々の交流の場として改装。その奥にはコワーキングスペースも新設した。観光客は滞在中のワーケーションの場として、地域利用者はカフェやコミュニティの場として利用できる。コワーキングスペースの外には隠岐諸島をイメージした庭園を地元庭師とコラボして整備。庭園はコンセント完備の窓側カウンターから鑑賞できる。
客室は8、9階の和室・和洋室をエグゼクティブフロアに全面リニューアルし、オーシャンビューを楽しめるベッドタイプの客室に再整備した。そのうちスーペリアツイン客室10室は壁に隠岐諸島・西ノ島で染め上げたストールを装飾。フロアとネームプレートには隠岐の黒松を採用した。
食事会場は、2階にあった宴会場を夕食会場のメインダイニング「緋翠(ひすい)」としてリニューアル。従来の10階の会場から厨房と同じフロアに移すことで、運営面での改善を図った。10階にあったレストランは朝食会場「天藍」として改装。宿泊客の都合に合わせて席や時間を気にすることなく朝食を楽しめる運営方式に変更した。料理の事前セットも取り止め、プレートにセットして提供する方法とし、利便性とスタッフの運営効率の改善を図った。バンケットルームとしての利用も想定し、移動式の仕切り壁や音響機器も用意した。
このほか、今回の改装を機にグループ全体と傘下の3施設のロゴマークもリブランドした。総合企画は、リョケン。
ホテル外観
朝食会場「天藍」
改装に合わせ、グループ全体でロゴを変更した