全国の信用金庫でつくる「よい仕事おこしネットワーク」(事務局=城南信用金庫)は12日、東京・羽田の「よい仕事おこしプラザ」で島根県雲南市の特産品、山椒(さんしょう)を使った「雲南吉田くんの山椒エール」の仕込み式を行った。雲南市の石飛厚志市長、しまね信用金庫の藤原俊樹理事長、城南信用金庫の川本恭治理事長ら関係者が出席した。
同ネットワークは、連携契約を締結する全国の自治体の名産品を使ったクラフトビールを開発し、コロナ禍で苦戦する地域の経済活性化に一役買っている。今回は今年1月に連携契約を締結した雲南市の特産品を使ったビールを開発。同市は「スパイスプロジェクト」と題して山椒や唐辛子によるさまざまな商品を開発し、「スパイスの街うんなん」として全国に情報発信している。
石飛市長は「耕作放棄地の活用に、山椒の栽培を進めている。この取り組みを全国に発信できることに感謝している」。川本理事長は「飲食店の苦難が続いている。金融機関は資金面のお手伝いだけでなく、本業支援に明るい話題も提供できればと考えている」と述べた。
式には雲南市の観光キャラクター「雲南吉田くん」も登場。そろいのポーズで参加者らが記念撮影するなど場を盛り上げた=写真。
クラフトビールの完成発表会を9月12日に予定している。