青森県は10月30日、東京のホテルメトロポリタンで「青森県・津軽海峡周遊観光セミナー」を開いた。三村申吾知事が同県と北海道南を新幹線やフェリーで巡る2泊3日の「立体観光ルート」をセールス。「新しい周遊ルートを皆さまの力で育ててほしい」と旅行業者らに訴えた。
青森県では昨年の北海道新幹線開業や「青森県・函館デスティネーションキャンペーン(DC)」開催を受けて、県内にとどまらず、北海道南を含めた新しい観光ルートの開発に努めている。
例えば(1)北海道新幹線の新函館北斗駅から北海道江差町や松前町を巡り、再び新幹線で青森県に入り、弘前や十和田湖を巡るルート(2)空路函館入りし、津軽海峡フェリーで青森県大間町に上陸、下北半島や十和田市、八戸などを巡るルート―を設定している。空路や陸路、海路を利用することから立体観光ルートと命名した。
さらに「アオモリ・モビリティ」と題した自転車やボートで自然を巡る新しい旅のスタイルも提案。
来年春から初夏のコンテンツとして、女性だけが出場できる全国でも珍しい大会「桜流鏑馬(やぶさめ)」(十和田市、4月21、22日)、「和船」による濠巡り「弘前公園 中濠観光舟」(弘前市、4月21日~5月6日)などをPRした。