青森県と青森県観光連盟は14日、観光セミナーを東京都豊島区のホテルメトロポリタンで開いた。旅行会社の担当者など約150人を招き、青森県の観光資源をPR。2015年度末に予定される北海道新幹線の開業、16年7〜9月の青森県・函館デスティネーションキャンペーン(DC、仮称)の開催をにらんで誘客の拡大を目指す。
セミナーで三村申吾知事は、青森県の観光戦略として、魅力向上・情報発信、国内外からの誘客推進、受け入れ態勢や産業の強化を進めることを説明。青森県・函館DCに向けては、「自然、文化、温泉など津軽海峡圏域の魅力を組み合わせ、周遊・滞在型観光に取り組む」と述べた。
三村知事は、青森県の新たな観光素材として、津軽三味線をテーマにした散策、青森ヒバ林と森林鉄道軌道跡トレッキング、ねぶた祭りの盛り上げ役「バケト」に扮する体験、マグロなどを使ったご当地グルメをPRした。
青森観光を応援しようとJR東日本の原口宰常務取締役が登壇。2011年4月からの青森DCが直前に起きた東日本大震災の影響を受けたことを振り返り、「青森DCを中止にせずに開催した当時の青森県の決断が、観光で東北を元気にするんだという流れをつくった。16年のDCに向けてともにがんばろう」と関係者に呼びかけた。
三村知事が旅行会社の担当者らに観光振興への協力を求めた