静岡県、震災対策で大型商談会を開催


かぐや姫クイーンの堀内理世さん(写真中央)らがPRした富士地区のプレゼンテーション

かぐや姫クイーンの堀内理世さん(写真中央)らがPRした富士地区のプレゼンテーション

 静岡県は7日、東日本大震災に伴う緊急誘客対策事業の一環で、首都圏の旅行会社などを対象とした観光商談会を東京都内のホテルで開いた。県内の自治体や観光協会、事業者など90団体158人が出展。旅行会社やメディアは91社162人が来場した。観光資源をアピールするともに、旅行会社への支援策や消費者向けのキャンペーンを紹介。震災で打撃を受けた観光の早期回復につなげたい考えだ。

 首都圏で大規模な商談会を開くのは初めて。個別商談に先立つ説明会で岩瀬洋一郎副知事は「震災の影響でゴールデンウイーク前には約40万人の宿泊キャンセルが出るなど県内の観光業は厳しいが、誘客促進事業などを実施し、心からのおもてなしに努めている。この商談会を契機に本県の観光関係者とのネットワークをさらに強めてもらいたい」と訴えた。

 観光資源は県内を4エリアに分け、地域のマスコットキャラクターや観光大使らを交えてアピールした。伊豆地区は修善寺温泉などの温泉地やみしまコロッケなどのB級グルメ、西部地区は浜松城の魅力や坊さん体験プログラム、富士地区は富士山にまつわるパワースポット、中部地区は静岡茶に触れる体験プランなどを紹介した。

 注目の新施設も紹介。6月11日にJR静岡駅近くにオープンした「静岡ホビースクエア」は、プラモデルなどの模型産業が盛んな静岡の情報発信基地で、最新モデルなどを展示している。また、10月7日には大井川鉄道の新金谷駅(島田市)で蒸気機関車の進行方向を変える転車台が稼動を始める。

バスツアーに助成 宿泊者には特典も
 静岡県観光協会は、震災の影響を受ける観光業の回復を目指す誘客促進事業として、旅行会社に助成金を交付する施策や宿泊者に特典を付与するキャンペーンを実施している。

 県内バス事業者のバスを借り切ってツアーを実施する旅行会社には助成金を出している。県内に1泊以上宿泊する旅行者が15人以上参加することなどの要件を満たすと、バス1台当たり3万円(県内2泊以上は6万円)を交付する。交付期限は年内だが、事業予算の760台分2280万円に達し次第終了する。

 旅行者に対するキャンペーンでは、県内に宿泊する個人、団体の旅行者が一部の交通機関を利用する際、料金が半額になるようにしている。伊豆半島を周遊できるフリーパス「伊豆ドリームパス」をはじめ、駿河湾フェリー、大井川鉄道の2日間有効フリーきっぷの各料金が対象。6月25日に開始し、9月30日まで。

かぐや姫クイーンの堀内理世さん(写真中央)らがPRした富士地区のプレゼンテーション
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