JNTOは韓国からの訪日スキー送客人数が07年12月から08年3月の今シーズン、1万5390人と2年連続で1万5千人を超えたと発表した。特に目的地としては北海道、山形、長野の人気が高かった。
JNTOのソウル観光宣伝事務所が訪日スキー旅行を取り扱う旅行会社に対し、送客実績に関してヒアリング調査を行った。
今シーズンは燃油サーチャージの高騰、1月から続くウォン安など訪日スキーも苦戦が懸念されたが日本スキー商品の韓国における浸透と多様化などの好要因が訪日スキー客の大幅な伸びにつながった。
地域別でみると、福島県が前年比72.4%増の1105人、新潟県が同328.2%増の407人と大幅な伸びを示した。JNTOは「福島や新潟は自治体が積極的にスキー旅行誘致に積極的な取り組みをしている」と増加した要因を話す。
北海道は同5.2%増の3835人、山形県が同24.6%増の3501人、長野県が同16.3%増の3119人、岩手県が同42.4%減の1463人だった。
JNTOは従来の低価格商品に加え高級層を取り込むグレードの高い商品、スキーとそれ以外の観光の魅力を組み合わせた独創的な商品など、他社との差別化が今後の市場拡大のカギになるとみる。