日本旅行業協会(JATA)は12月17日、韓国観光公社と共同で実施した2024年4月1日から11月30日出発までの「韓国絶品グルメ30選 商品コンテスト」について、受賞商品を決定し、同日、表彰式を行った。最優秀の「韓国観光公社賞」には読売旅行の商品が選出され、追加で設定された「敢闘賞」を含め今回は合計5社が受賞した=写真。
「韓国絶品グルメ30選」は、その地方でしか味わえない絶品料理を広く紹介し、韓国の地方都市の魅力発信、ソウルへの一極集中の緩和、高付加価値な観光素材の提供、団体需要の促進などを目的に19年に制定された。
同コンテストは、コロナ禍の影響で「韓国絶品グルメ30選」の商品化が停滞していたことを受け、再度各社に使用してもらい韓国の「食」をアピールする目的で前年に引き続き実施。アウトバウンド促進協議会(JOTC)東アジア部会(会長=平井登・ジャルパック社長)における部会活動の一環で、韓国観光公社と共同で行われている。
今回のコンテストは、「韓国絶品グルメ30選」のうち最低1カ所を取り入れ、さらに伝統市場の観光など地方活性化のための素材を組み込むことが条件。10社15部署から50商品の応募があった。
最優秀となる韓国観光公社賞には、読売旅行の「10の世界遺産と10都市巡り&5つの韓国絶品グルメを食す!」が選出。短い滞在期間で各地を巡る内容の濃さや五つのグルメを組み込んだこと、販売促進活動にも注力した点が評価された。このほか、「日本旅行業協会賞」1点、「特別賞」2点に加え、今回は追加で「敢闘賞」も1点用意された。
韓国観光公社・日本地域センター長兼東京支社長の金観美(キム・グァンミ)氏は、「地域グルメを体験させたり、世界文化遺産巡りを組み込んだりと、内容を魅力的に見せることで集客がうまくいった。素晴らしい商品が多かったのは一番よいこと。旅行会社ならではの魅力的な価値のある韓国の商品がたくさん出てくるように、私たちも支援を続けていきたい」と受賞者をねぎらった。
表彰式の後は同社次長の梁蘭榮(ヤン・ナニョン)氏が登壇し、日韓国交正常化60周年となる25年に向けて、商品造成・団体送客の計画について概要を説明した。
韓国を訪れる日本人が20~30代の女性に偏っている点や、両国の近さゆえに短期滞在が多くなっている現状を打開すべく、2025年は比較的長期の滞在が可能な中高年層、ファミリー層、男性などをメインターゲットとした地方観光商品の造成を促す。
次回のコンテストでは、絶品グルメ30選と「絶景」を組み合わせた地方観光の商品造成を条件に設定し、「絶景」の詳しい対象については、祭りなどの伝統行事も含め検証を行う。国交正常化60周年の記念商品の造成・送客も目指し、韓国観光に関心のある一般消費者に向けて地方で伝統文化を体験できるコンテンツを今後発信していくとした。
今回のコンテストでの受賞者は次の通り。
会員向け記事です。