韓国観光公社（ＫＴＯ）とシェアオフィス運営などを手がけるＷｅＷｏｒｋ Ｊａｐａｎは7月24日、ＷｅＷｏｒｋ御堂筋フロンティア（大阪市）で、韓国の観光関係スタートアップ企業などによるプレゼンテーションイベント「ＴＲＡＶＥＬ ＴＥＣＨ ＮＩＧＨＴ ＩＮ ＫＡＮＳＡＩ」を開いた＝写真。投資家や自治体関係者ら約20人が参加。ＫＴＯグループから支援を受ける各企業が事業についてプレゼンテーションを行ったほか、交流会を行い、ビジネスマッチングを行った。
ＫＴＯは2011年から観光文化観光部と共同で、観光産業に関わる有力スタートアップ企業の支援を開始。22年にシンガポールに観光企業支援センター（ＫＴＳＣ）を開設したのに続き、昨年12月にＫＴＳＣの2拠点目を東京都新宿区に開き、投資の誘致や日本国内の自治体などとの業務提携支援などを進めている。
同イベントは4月の東京開催に続くもの。前日の7月23日には神戸市でも企業紹介イベントを行った。
イベントの冒頭、金泰潤ＫＴＯ大阪支社長は「関西は外国人に人気のエリアであり、さらに来年は2025大阪・関西万博の開催でますますたくさんのインバウンドの来訪が期待される。今日の5社はＫＴＯの審査により厳選された企業だ。今日のイベントが実りあるものになるよう期待している」とあいさつ。ユー・ジョニー・ジョン・ワンＷｅＷｏｒｋＪａｐａｎ社長は「近年日韓の関係が大変良くなってきている上に、スタートアップの若い社長たちが『社会を変えよう』と非常に元気だ。これからは必ず若い人の手によって日韓の成長時代に入る。イベントを通して互いにＷＩＮ・ＷＩＮになる取り組みにつなげてほしい」とエールを送った。
プレゼンテーションを行ったのは、航空券自動予約ソリューションのＮｕｕａ、レンタカー基盤のクラウドＥＲＰシステムのＫＡＦＬＩＸ ＣＬＯＵＤ、ゴルフＧＤＳのＡＧＬ、重力レーステーマパークのＭｏｎｏｌｉｔｈ、ＡＩ基盤旅行ＢｔｏＢソリューションのＧｌｏｂａｌｅｕｒの5社。このほかＷｅＷｏｒｋ入居のトラベルテック企業として、Ｋｌｏｏｋ Ｔｒａｖｅｌ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙとウフルが登壇した。
このうちＡＧＬの山田昭伸氏は同社の「ＴＩＧＥＲ ＧＤＳ」の概要のほか、7月から開始したグーグル検索での予約決済サービスについて紹介。チェジュ航空や茨城県と連携しての取り組みなども説明し「宿泊施設や送迎サービス企業などとの連携を進められれば」とアピールした。
