静岡県・稲取温泉の「食べるお宿 浜の湯」は今年6月、大宴会場の一部をグループ客向けの個室食事処にリニューアルした。8月には趣の異なる二つの貸し切り露天風呂も新設。施設全体で体験価値向上を目指す。
同館が6月に実施した改修は、利用客からの要望に応える形で実施。近年ほとんど稼動していなかった大宴会場の一部を、6から10人を同時に収容できる完全個室スタイルの料亭「宵待環礁(よいまちかんしょう)」へとリニューアルした。これまでもオープンスペースの食事処を提供していたが、今回新たに6卓の個室食事処を設けることで、グループや小団体利用にも対応させ、周りを気にすることなく食事を楽しめるようになった。
個室料亭「宵待環礁」
個室内には、重厚感あふれる特注の1枚板のテーブルを設えたほか、個室へと向かう通路やホールを新装。照明の明るさを抑え、食事に向かう期待が高まるような雰囲気あふれる空間とした。
8月に実施した改修では、既存の食事処を趣の異なる二つの貸し切り露天風呂「月の舟」「星の海」にリニューアル。高質な貸し切り露天風呂を新設することで、同館における滞在価値を高めた。
貸切露天風呂「星の海」
二つの露天風呂の眼前には海が広がり、季節や時間帯によって変わる雰囲気を楽しめる。「月の舟」では、2人で足を伸ばして利用できる広い浴槽を用意。「星の海」では、ドライサウナを完備しており、二つの風呂で異なる楽しみ方をできるよう工夫している。二つの風呂には、入浴後の休憩スポットとして利用できる露天テラスも整備。完全プライベートな空間でゆっくりと風呂全体を楽しめる空間とした。総合企画は、リョケン。
貸切露天風呂「月の海」