香川県琴平町の琴平グランドホテル(近兼孝休社長)は9月29日、創立35周年記念祝賀会と近兼弘幸代表取締役専務の新社長就任披露宴を「桜の抄」で開いた=写真。祝賀会には行政、旅行業、旅館、金融機関、取引先、地元商店街など約170人が出席した。
発起人を代表し、加賀屋の小田禎彦会長は「近兼孝休社長は、旅館経営を始め、地元の観光協会長、日観連副会長、観光カリスマなどの要職にあり、四国の観光リーダーとして活躍され、こんぴら歌舞伎の生みの親として知名度も高い。35周年を機に、弘幸専務が新社長に就任されるのは、喜ばしい」とあいさつ。
来賓の山下正臣琴平町長は「近兼社長は今日までひたすら琴平の観光振興に尽力された。また、こんぴら歌舞伎の仕掛人でもあり、現在では全国の観光振興に精力的に活躍されている」と述べた。
続いてJTB西日本の鈴木孝三社長、JR四国の松田清宏社長らが祝辞を述べた。
これに対し、会長に就いた近兼氏は「35年間を思い返すと旅館経営においては、幸せだった。これも皆さまのご支援のおかげ」と感謝の言葉を述べ、弘幸氏は「父の後を引き継ぐことになった。父の経営手腕を学び、これを継承し、従業員とともに次の40年、50年に向けて自己研鑽に努めたい」と力強く語った。