JRグループ6社と群馬県の各地域が一体となって取り組む大型観光キャンペーン、群馬デスティネーションキャンペーン(群馬DC)が1日、スタートした。同日、JR上野駅でオープニングセレモニーが行われ、関係者は団体臨時列車「リゾートやまどり」を見送った。JR東日本の石司次男副社長は「群馬から日本を元気にしたい」と抱負を語った。
上野駅のセレモニーは群馬交響楽団の演奏で始まり、冒頭挨拶した茂原璋男副知事は「体験型観光プランを多く作った。群馬の夏を楽しんで」と呼びかけた。
セレモニーには溝畑宏観光庁長官、舩山龍二日本観光振興協会副会長らも出席。DC期間中、復元された「C61」や「D51」などのSLが運転されることを受け、溝畑長官は「私はSLの大ファンだ。全国の同じようなファンに『群馬に行こう』とPRしたい」と意欲を示した。その後、関係者よるテープカットが行われた。
一方、高崎駅では着物姿の旅館女将が「ようこそ群馬県へ」と書かれた横断幕を掲げ、リゾートやまどりの乗客を出迎えた。
DCのテーマは「心にググッとぐんま わくわく 体験 新発見」。各市町村や観光協会などが用意した観光メニューは1500件に上り、うち約600件が体験型。DC期間中だけの目玉企画も目白押しだ。
DCは9月末まで開催される。期間中の観光客数は前年同期(約1809万人)比の5%増を見込んでいる。
団体臨時列車を見送るDC関係者ら(1日JR上野駅)