高湯温泉観光協会(福島市)は、宿泊券1万円分を100人に贈呈する「白濁の湯キャンペーン」を18日に開始。30日まで実施する。同温泉地の魅力をより多くの利用者に感じてもらい、アフターコロナも見据えた誘客を促進する。
高湯温泉は福島市郊外西部、吾妻山連峰の中腹に位置し、白く濁った湯色が特徴的で、国内有数の硫黄成分濃度の高さを誇る。源泉から引湯した天然温泉を加水、加温なしでそのまま提供する「自噴源泉完全放流型掛け流し方式」を現在も採用しており、温泉ファンのみならず多くの利用者から高評価を獲得している。コロナ禍がやや落ち着きを見せ、観光、旅行需要が回復の兆しを見せる中、同温泉地へのさらなる誘客促進を図り今回のキャンペーンを実施する。同協会の遠藤淳一会長は「源泉の湯にそのまま漬かれる温泉はそう多くない。都会の喧騒を離れ、自然を大いに感じられる各施設でゆったり過ごしていただき、高湯温泉を堪能してほしい」と呼び掛ける。
同キャンペーンの利用対象施設は、花月ハイランドホテル、旅館玉子湯、安達屋旅館、旅館ひげの家、吾妻屋、静心山荘、ユースゲストハウス ATOMA、ログキャビン ステラポートユースホステル。応募は郵便はがきに郵便番号、住所、氏名、連絡先と高湯温泉への応援メッセージを明記し、「〒960―2261 福島市町庭坂字高湯25番地 高湯温泉観光協会 白濁の湯キャンペーン」宛てに送付する。当選者には10月上旬から順次宿泊券を発送する。宿泊利用期間は11月10日から来年3月10日。問い合わせは同協会TEL024(591)1125。
公の施設である「あったか湯」。旅行者に加え、地元住民からも大切に利用されている