栃木県の鬼怒川・川治温泉で「第4回きぬ姫まつり」が開かれている。2月1日に始まり、3月31日まで。17の旅館・ホテルで、江戸時代、明治時代の貴重な「お雛様」をはじめ、豪華な七段飾り、かわいらしい手作り雛などがそれぞれ違った表情で宿泊客を出迎えている。
東武鉄道鬼怒川温泉駅前の旅館組合1階では、2月28日から3月4日までの期間限定で、きぬ姫、鶴、手まり、はまぐり、などの色鮮やかな「つるし雛」を展示し、来場者の目を楽しませた。
目を引くのは花嫁衣装の打掛を素材にした200羽の鶴。「東日本大震災からの復興を祈念し、同時に鬼怒川・川治温泉を訪れる観光客を温かくお迎えしようという気持ちを一針一針に込めて、女将の会と地域の方々の30人で手縫いした」(鬼怒川・川治温泉女将の会の奥村雅子会長=七重八重女将)。
つるし雛飾りは全部で30基。きぬ姫まつり期間中、鬼怒川温泉駅のコンコースや旅館・ホテルで観賞することができる。
「きぬ姫まつり」で展示される、鬼怒川・川治温泉女将の会の手縫いによる鶴のつるし雛