ブランド総合研究所は10月17日、47都道府県の魅力度を探った「地域ブランド調査2019」を発表した。最も魅力的な都道府県は北海道で、11年連続の1位。最下位は茨城県で、7年連続という悔しい結果となった。
47都道府県と千の市区町村を対象に、認知度や魅力度、イメージなど計84項目について、全国の消費者3万1369人に聞いた。
北海道以下、5位の神奈川県までは18年の順位と変わらず。大阪が7位から6位にアップした。
大阪は2025年の大阪万博や、今年6月に実施されたG20などに関連性のある地域イメージ項目「国際交流の地域」が2位に浮上。また、7月に世界文化遺産が決定した「百舌鳥・古市古墳群」に関連して、地域コンテンツの認知項目「世界遺産や日本遺産」で前年22位から15位に順位を上げたことなどがアップにつながったようだ。
一方、茨城県は最下位からの脱出はならなかった。魅力度を前年の8.0から9.4にアップさせたが、47都道府県で唯一、1桁台となっている。同じ北関東の群馬県は45位、栃木県は43位と相変わらず低位置にある。
埼玉県は43位から41位にランクアップしたが、映画「翔んで埼玉」のヒットが後押ししたとみられる。
市区町村は函館市が2年連続6度目の1位となった。2位は前年3位の札幌市、3位は前年2位の京都市に。前年から最も上がったのは箱根町で、28位から13位にランクアップ。魅力度に加え、観光意欲度が38.9点から47.3点と大きく順位、点数を上げた。