南海電気鉄道は4日、特急「サザン」の指定車を活用した貨客混載事業の実証事業の第3弾を始めた。深日漁業協同組合と連携。水揚げ当日の魚介類を大阪府内の飲食店に届ける。
同実証事業は、昨年12月に始動。第1弾は、昨年12月から1月に、大阪府岬町で養殖場を構える陸水、なんばCITY(大阪市中央区)内にある飲食店「大阪産料理 空(そら)」と連携し、岬町の養殖場から店舗までトラック配送で輸送しているクエを、みさき公園駅から難波駅までサザンで輸送した。第2弾は今年7、8月、引き続き陸水と連携し、大阪府内に取れたてのヒラメを届けた。
今回の輸送区間は、みさき公園駅から難波駅まで。同社従業員が、みさき公園駅で深日漁業協同組合から魚介類を受け取った後、サザンの指定車に乗車し、難波駅で食材を大阪産料理 空に引き渡している。食材は、夕食時間帯で提供されている。
サザンで運ばれるヒラメ