鳥取県観光連盟は17日から、マンガ「ゲゲゲの鬼太郎」を前面に押し出した観光キャンペーン「ようこそようこそ、ゲゲゲのふるさと鳥取県」を始める。観光客にマンガの主人公「鬼太郎」をモチーフにしたオリジナルグッズを配布する。現在放映中のNHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主人公の出身地であり、「鬼太郎ロード」など鬼太郎に関連する見どころもある同県では、ドラマの好評を観光客の増大につなげたい考えだ。
キャンペーンでは、鬼太郎を大きくあしらった「招待状」を、関西圏を中心に県外で約10万部配布。鳥取県内の指定観光施設25カ所、指定御温泉宿泊施設88カ所で招待状を提示した人に特典付きパスポート「鳥取紀行」(愛称・鬼太郎パスポート)を進呈する。他の指定施設でパスポートを提示するとオリジナルの鬼太郎キーホルダーをもらえる。
キーホルダーは7種類。鳥取砂丘、佐三徳山三仏寺投入堂などの同県の名所旧跡や、松葉カニ、二十世紀ナシなどの同県の名産品がそれぞれ鬼太郎とともにデザインされている。パスポート1冊でキーホルダー7種を入手できる。
このほかキャンペーンでは、パスポート添付の応募券を送った人のうち抽選で50人に特産品を贈る企画も行う。
キャン—ペーン期間は、9月30日まで。リピーターの取り込みを図るため、パスポートに掲載の約60施設で使える特典クーポンは、来年3月31日まで利用できる。
「鳥取自動車道が開通し県内を観光しやすくなった。リピーターにも楽しんでもらえるような工夫を凝らしたので、鬼太郎パスポートを手に境港はじめ県内各地に来てほしい」と鳥取県東京本部の田中祥一副主幹。
ゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげる氏の記念館や、ゲゲゲの鬼太郎に登場する妖怪のブロンズ像が並ぶ「水木しげるロード」がある同県境港市は、水木ファンを中心に多くの観光客を集めてきたが、ゲゲゲの女房の放映により今年度は、従来より高い年齢層の観光客が多く訪れているという。
キャンペーンのチラシ