楽天トラベルはこのほど、2018年の「訪日旅行(インバウンド)人気上昇都道府県ランキング」を発表。それによると、1位は鳥取県となった。
18年1~12月の楽天トラベル外国語サイト経由の人泊数を集計した。
鳥取は「ゲゲゲの鬼太郎」などのアニメが外国人に親しまれており、「米子鬼太郎空港」「鳥取砂丘コナン空港」などアニメに由来する愛称を持つ空港もある。
また、「鳥取・岩美・浜村」エリアにある鳥取砂丘がパラグライダーや砂の上で走れるファットバイクなどのアクティビティも充実し、近年集客を伸ばしている。
他府県との周遊観光にも力を入れ、鳥取市は訪日客を対象に鳥取―大阪間の高速バスを割り引くキャンペーンを実施、県も島根とともに両県を横断する広域観光周遊ルート「緑の道~山陰~」を紹介するウェブサイトの海外向け認知拡大に取り組んでいることなども集客増につながっているようだ。
同社によると、香港からの宿泊が好調で、「昨年末からは米子―香港の国際線が増便されており、人泊数の伸びが期待される」とみている。
2位の福島県は「会津若松・喜多方」や「福島・二本松」エリアなどに人気が集まっている。特に、会津若松駅と新潟県の小出駅を結ぶJR只見線は、秘境を巡る風景の美しさから「世界で最もロマンティックな鉄道」として、中国や台湾、タイなどのSNS上で話題になっているという。
3位となった岩手県については、「いわて花巻空港に昨年、台湾との国際定期便が就航したことが貢献したと考えられる」と同社。「安比高原・八幡平・二戸」エリアが前年比5.5倍と最も上昇したという。