鳥取県の自然や城下町を歩きながら演劇が楽しめる「鳥の演劇祭」(鳥の劇場運営委員会主催)が6日から、鳥取・鹿野町で開催している。「人の光を観るのが観光ならば、舞台を観るのは最高の観光だ!」をテーマに、鹿野町内の五つの会場で演劇を披露するほか、ワークショップ、シンポジウムを実施し、多彩な出会いを演出する。23日まで。
演劇祭の開催は今年で11回目。「大人のための上演」「障がいのある人たちによる上演」「大人も楽しめる子どものための上演」「若い人たちによる上演」「コミュニティとともに作った作品」に分類し、国内外の出演者が14演目を披露する。
ワークショップでは、演出家の阿部初美さんが子育てをキーワードに「産み育てを考えるワークショップ」を計7日間実施する。シンポジウムは障がい、外国、日本の舞台芸術の取り組みをテーマに実施する。
演劇祭開催中は、地元ガイドの案内による「鹿野ぶらぶら歩き」、星の説明や盆踊りなどを行うナイトイベント、国内外から集う俳優やダンサー、スタッフ、地元の人などとふれあうパーティーなどが開催される。
21~23日には、地元と一体となり、鹿野町で毎年秋に開催される「鹿野わったいな祭」を連携して実施。食やイベントなどを行う。
「地元と協働して行い、町全体が演劇会場になる。城下町や広がる田園風景を楽しみながら、国内外の演劇を楽しんでほしい」と鳥の劇場運営委員会の中島よしこ事務局長。
会場の様子(昨年)