国際観光旅館連盟鹿児島支部(中原国男支部長)、鹿児島県旅館ホテル生活衛生同業組合(上村美智雄理事長)、日本観光旅館連盟九州支部(有村純弘支部長)は12月16日から、運転免許証を自主返納した65歳以上の高齢者が鹿児島県内の3団体加盟旅館・ホテルで宿泊料金の割引を受けられるメリット制度を導入した。多発する高齢ドライバー事故の防止対策の一環として、鹿児島県警の呼びかけを受けて実現した。同様の制度は全国初。
対象となる施設は、県外資本のビジネスホテルなどを除いた約370施設。免許証返納後に交付される運転経歴証明書や返納カードなどを提示すると通常料金の1割が割引となる。同伴者にも適用されるほか、利用回数の制限もない。
同日には、鹿児島県警察本部で調印式が行われた。上村理事長は「鹿児島県人として、交通事故防止は長年の悲願。県警本部の呼びかけに旅館3団体は喜んで協賛する。この制度が鹿児島県内のみならず全国に波及すること念じる」とあいさつした。
左から中原、上村、有村、竹之下(鹿児島県警察本部交通部長)の各氏