来年は青森で開催
東北6県の祭りを一堂に集めた「第5回東北絆まつり秋田」が、5月28、29の両日、秋田市内で開かれた。コロナ禍により延期や規模の縮小を余儀なくされ、大規模な開催は3年ぶり。6県を代表する祭りの担ぎ手や踊り手が妙技を披露し、会場は熱気に包まれた。
会場となった秋田市の八橋運動公園には、地元秋田の竿燈をはじめ、青森ねぶた祭=写真、盛岡さんさ踊り、山形花笠まつり、仙台七夕まつり・すずめ踊り、福島わらじまつりの担ぎ手、踊り手が登場。予定されていた沿道でのパレードはコロナ禍で見送られたが、場内が一体となった手拍子が沸き起こるなど、祭りは普段と変わらない盛り上がりを見せた。
実行委員会会長で秋田市長の穂積志氏はあいさつで、「秋田での開催は六魂祭時代を含めて7年ぶり5回目となる。震災後、私たちは心を一つに、復興への道のりを歩んできた。『今こそ、心の火を灯せ、輝く東北へ』のテーマのもと、これまで受け継いできた絆の灯を絶やすことなく、次世代に継承していくことがわれわれの責務。6県が力を合わせ、美しく力強い東北を創っていく」と述べた。
上空には航空自衛隊の「ブルーインパルス」も登場。アクロバット飛行を披露し、祭りに花を添えた。
東北絆まつりは東日本大震災からの復興を願い、2011年から16年まで開かれた「東北六魂祭」の後継行事。17年に始まり、東北各県の県庁所在地でコロナ禍の20年を除き毎年開催している。
来年の開催地は青森市に決まった。穂積秋田市長から青森市の小野寺晃彦市長に「絆を灯す。」と刻まれたのぼり旗が手渡された。