観光庁がこのほど発表した宿泊旅行統計調査の結果、今年8月の宿泊施設の延べ宿泊者数(第2次速報値)は、前年同月比0・2%減の5472万人泊で、6カ月ぶりに前年同月の実績に対してマイナスとなった。都道府県別では28県がマイナスだった。延べ宿泊者数のうち外国人は6カ月連続のプラスとなり、8月として最高値を記録した。一方で日本人は2カ月連続でマイナスとなった。
日本人の延べ宿泊者数は1・7%減の4827万人泊、外国人の延べ宿泊者数は12・7%増の646万人泊だった。全体に占める外国人の割合は11・8%だった。
都道府県別に延べ宿泊者数全体を見ると、上位は(1)東京都(2・7%増の516万人泊)(2)北海道(4・5%増の389万人泊)(3)大阪府(4・0%増の313万人泊)(4)静岡県(1・4%減の274万人泊)(5)長野県(3・7%減の270万人泊)―などだった。
地方ブロック別では、東北(6県)が3・0%減の426万人泊。福島県は2・7%の増加となったが、他の5県はマイナスだった。九州(7県)は5・2%増の574万人泊。6県はそれぞれプラスだったが、大分県が10・6%のマイナスとなった。
外国人延べ宿泊者数に限ると、36都道府県が前年同月の実績を上回った。上位は(1)東京都(6・3%増の152万人泊)(2)大阪府(16・5%増の99万人泊)(3)北海道(13・3%増の63万人泊)(4)京都府(13・9%増の50万人泊)(5)沖縄県(19・3%増の43万人泊)―などだった。
外国人の伸び率は、都市と地方で比べると、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)が10・3%増、地方部(三大都市圏以外)が16・4%増となった。
外国人の国・地域別は、中国が7・0%増の179万人泊で最多、全体の30・4%を占めた。以下は韓国が33・3%増の93万人泊、台湾が11・4%増の86万人泊、香港が20・4%増の55万人泊、米国が9・2%増の32万人泊などと続いた。