
JTBは今年のゴールデンウィーク(GW)期間(4月25日~5月7日)の旅行動向見通しを発表した。期間中に「旅行に行く(「たぶん行く」を含む)」と回答した人は20.9%で前年比5.6ポイント減。宿泊を伴う国内旅行者数は前年比7.2%減(19年比7.9%減)の2290万人で、「物価高騰や家計の事情、混雑を避けて旅行時期をずらす傾向もあり、やや減少」と分析した。平均旅行費用(単価)は物価高などの影響で微増だが、人数の減少で国内旅行消費額は前年比6.0%減(19年比6.1%減)の8381億円を見込む。海外旅行者数は前年より増えるが、コロナ禍からの回復途上だ。
■旅行意向
GW期間中の旅行については、「行く」と「たぶん行く」の合計は20.9%で、性別・年代別では、すべての世代で旅行意欲が前年から低下。低年齢層ほど低下傾向が強く、男性で最も意欲の高い29歳以下は33.9%で前年から6.6ポイントの減少、女性で最も意欲の高い29歳以下は31.5%で8.2ポイントの減少となった。
旅行に行かない理由としては、最多が「GWは混雑するから」45.9%(前年比1.3ポイント減)。以下は、「GWは旅行費用が高いから」34.6%(同0.9ポイント増)、「家計に余裕がないので」25.9%(同1.9ポイント増)と経済的な理由が続いた。また、「他の時期に旅行に出掛けるから」は13.0%(同0.7ポイント減)だったが、「特に旅行したい場所がないから」が12.7%(同2.0ポイント増)に上った。
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