IRのギャラクシー・エンターテインメント・グループは2月27日、2019年通期業績を発表した。
2019年第4四半期および通期業績のハイライト
GEG:強いマスゲーミングの業績、堅調なVIP
- 通期のグループの純売上高は519億香港ドル(前年比6%減)
- 通期のグループの調整後EBITDAは165億香港ドル(前年比2%減)
- 通期の株主に帰属する純利益(「NPAS」)は一過性の費用およびその他の費用9億5400万香港ドルを含み130億香港ドル(前年比3%減)
- 通期調整後NPASは、一過性の費用およびその他の費用を調整後140億香港ドル(前年比横ばい)
- 第4四半期のグループの純売上高は130 億香港ドル(前年同期比8%減、前四半期比2%増)
- 第4四半期のグループの調整後EBITDAは41億香港ドル(前年同期比6%減、前四半期比1%減)
- プラス要因により第4四半期の調整後EBITDAは約1億8000万香港ドル増加、平準化調整後EBITDAは39億香港ドル(前年同期比9%減、前四半期比1%減)
ギャラクシー・マカオ:マスゲーミングは強く、施設増強計画が順調に進行中
- 通期の純売上高は374億香港ドル(前年比5%減)
- 通期の調整後EBITDAは126億香港ドル(前年比2%減)
- 第4四半期の純売上高は93億香港ドル(前年同期比10%減、前四半期比横ばい)
- 第4四半期の調整後EBITDAは32億香港ドル(前年同期比6%減、前四半期比1%増)
- プラス要因により第4四半期の調整後EBITDAは約2億200万香港ドル増加、平準化調整後EBITDAは30億香港ドル(前年同期比7%減、前四半期比横ばい)
- 第4四半期の5か所のホテルの客室稼働率は事実上100%
スターワールド・マカオ:マスゲーミングは堅調で施設増強計画が順調に進行中
- 通期の純売上高は109億香港ドル(前年比10%減)
- 通期の調整後EBITDAは35億香港ドル(前年比8%減)
- 第4四半期の純売上高は27億香港ドル(前年同期比11%減、前四半期5%増)
- 第4四半期の調整後EBITDAは7億8200万香港ドル(前年同期比12%減、前四半期比6%減)
- マイナス要因により第4四半期の調整後EBITDAは約2100万香港ドル減少、平準化調整後EBITDAは8億300万香港ドル(前年同期比20%減、前四半期比1%減)
- 第4四半期のホテルの客室稼働率は事実上100%でした。
ブロードウェイ・マカオ:独自のファミリー向けリゾート。マカオの中小企業による強力な支援
- 通期の純売上高は5億9300万香港ドル(2018年は5億6,200万香港ドル)
- 通期の調整後EBITDAは3900万香港ドル(2018年は3,200万香港ドル)
- 第4四半期の純売上高は1億5400万香港ドル(2019年第3四半期は1億4100万香港ドル、2018年第4四半期は1億4400万香港ドル)
- 第4四半期の調整後EBITDAは1600万香港ドル(2019年第3四半期は200万香港ドル、2018年第4四半期は800万香港ドル)
- マイナス要因により、第4四半期の調整後EBITDAはおよそ100万香港ドル減少、平準化調整後EBITDAは1700万香港ドル(2019年第3四半期は400万香港ドル、2018年第4四半期は700万香港ドル)
- 第4四半期のホテルの客室稼働率は事実上100%でした。
バランスシート:健全で流動性のあるバランスシート
- 2019年12月31日時点での現金および流動性のある投資は523億香港ドル、ネットキャッシュは517億香港ドルでした。
- 2019年12月31日時点での負債は6億香港ドル
- 年間2回の特別配当の支払い:2019年4月に1株あたり0.45香港ドル、2019年10月に1株あたり0.46ドル
- さらに1株あたり0.45香港ドルの特別配当を2020年4月24日頃に支払うことを発表
開発に関する最新情報:開発機会を引き続き探索中
- 施設増強計画 – 前回発表したギャラクシー・マカオおよびスターワールド・マカオの15億香港ドルの施設増強計画はほぼ終了し、さらなる増強の機会を特定し検討中
- コタイ地区ギャラクシー・マカオの第3および第4フェーズ – ノンゲーミング事業のMICEやエンターテインメント、家族向け施設を中心に、ゲーミングも含めて開発が進行中
- GICCおよびギャラクシー・アリーナ – 2019年8月に、ギャラクシー・インターナショナル・センター(GICC)およびギャラクシー・アリーナを発表。ハイアットホテルグループとして初となるアンダーズホテルをマカオおよびGalaxy Integrated Resorts地区に迎えることができ嬉しく思っています。
- 横琴島 – マカオの旗艦エンターテイメントリゾートであるギャラクシー・マカオを補完するために、ライフスタイルリゾートの計画を更新中
- 国際事業の展開 – 日本を含む海外市場で機会を引き続き探索
ギャラクシー・エンターテインメント・グループ会長による公式ステートメント
周知のこととは存じますが、2019年12月末には既に、コロナウィルスの存在が確認され、多くの人々が様々な影響を受けていました。コロナウィルスに感染された方々やそのご家族、ご友人に心からお見舞いを申し上げたいと思います。
GEGでは、全てのお客様やチームメンバーの健康と安全に全力で取り組んでおり、高いレベルの衛生環境を維持しております。当社では肺炎の広がりを受けてマカオ政府および該当する部署と緊密に協力し、マカオ政府が定めた保護対策を全て採用、維持しております。マカオ政府は、2020年2月5日の深夜12時より2月20日(木)までの15日間、全てのゲーミングフロアでのカジノの運営を停止するように指示を出しました。さらに、当社ではコタイの建設プロジェクトの作業を再度加速しております。カジノの閉鎖は、この業界およびマカオ経済に課題をもたらすことは間違いありませんが、GEGは政府の決定を全面的に支持し、社会全体が団結することが不可欠であると考えております。GEGはコロナウィルスに対する広範囲な対策を取っており、ウィルスの拡散防止のために支援を行っています。
当社は、ギャラクシー・エンターテインメント・グループ基金を通じて2,000万マカオ・パタカを湖北省に寄付し、肺炎の広がりに対する対策や救援を支援しております。この寄付はマカオ特別行政府にある中央人民政府の連絡事務所との連携の下、行われました。また、私たちは500万マカオ・パタカ(約7000万円 *為替レート2020年2月27日現在)をマカオの地域社会における予防措置支援のために寄付しております。GEGでは、マカオ政府、珠海市政府、横琴新区政府に100万枚の保護マスクを提供し、予防の取り組みを支援しています。
この問題に打ち勝つために、地域社会が力を合わせて行くことが今求められています。私たちは、これまでにも類似の問題に直面しながらも、それを克服してまいりました。現在、直面しているこの問題にも、必ずや打ち勝つ時が来ると確信しております。
このような困難な時にあって、地域社会をサポートするために不断の努力を行っている、関係の政府機関や職員、緊急対応や医療関係者に個人的に謝意を表したいと思います。また、この間、支援を行っているGEGのチームメンバーにも感謝いたします。
ギャラクシー・エンターテインメント・グループ会長
Dr.ルイ・チェ・ウー