日本自動車連盟(JAF)はコロナ禍の中、自動車による移動実態に関する調査を行い、「新しいドライブのカタチ」としてこのほど、ホームページに公開した。JAFでは、「度重なる外出自粛による生活様式の変化を強いられる中、不要不急の外出を控えるべきという考えがある一方で、経済を支えるため行動すべきという考えもある。明確な回答はないが、ドライブ旅行などを行う際、安心、安全な移動の参考にしてほしい」としている。
アンケートは2020年11月と12月に1回目を、21年5月と6月に2回目を実施した。実施方法はWebアンケートを作成し、JAFコーポレートサイトやメールマガジン、会報誌のJAF Mateで告知を行った。1回目が5141人から、2回目が1万3483人から回答を得た。
2回目のアンケートの詳細を見ると、新型コロナウイルスの感染拡大により車の利用が増えたと回答した人は、1回目の調査に比べ50%から54%に増加した。「コロナウイルスの長期化により、他者との接触を避けられる車の必要性を感じる人が増えたのではないか」とJAF。
外出先として、自然豊かな場所を選ぶ人も73%から85%に増加し、娯楽施設を選ぶ人は32%から15%に減る結果となった。JAFでは「密をさけるために、換気がよく人と距離が取れる自然豊かな場所が好まれている」と分析している。
「ドライブを楽しみたいか」の問いに全体の93%が移動手段だけではなくドライブ自体を楽しみたいと回答。ドライブと併せて、何かしらのアクティビティ(イベントなど)に参加したいとの回答は全体の59%で、感染対策ができていれば約93%の人がイベントに参加したいと考えていることも分かった。