日本航空(JAL)は7日、日本トランスオーシャン航空(JTA)と琉球エアコミューター(RAC)と共に、観光振興などに関して沖縄県との包括連携協定を締結した。沖縄県が航空会社と協定を締結するのはこれが初めて。
今回の提携では、(1)国際的な沖縄観光ブランドの確立(2)ものづくり産業の振興と地域ブランドの形成(3)伝統文化の保全・継承および新たな文化の創造(4)離島を含む地域社会の産業振興と活性化(5)自然環境の保全・再生・適正利用(6)子ども・若者の育成支援(7)その他、沖縄21世紀ビジョンに掲げられた施策の推進―を掲げる。
JALは、沖縄の地元企業のJTA、RACを核として、沖縄県と緊密な連携協力を行い、地域振興、地域社会の永続的な発展に寄与する。
主な取り組みは次の通り。
(1)「國酒・琉球泡盛応援プロジェクト」による泡盛のPRや国内外への販売促進協力、JTA機内でのシークヮーサードリンク提供を通じてものづくり産業の振興と地域ブランドの形成(2)客室乗務員のかりゆしウェアの着用による伝統衣装の普及やPR活動、機内での島くとぅば(島ことば)の普及、空手発祥の地OKINAWA「空手ジェット」の就航による伝統文化の保全・および文化の創造(3)県内離島イベントへの協賛、臨時便の運航、島あっちぃ(島あるき)事業へのPR協力、機内誌やホームページなどさまざまなコンテンツを活用した離島の魅力発信、災害発生など利用復旧支援による離島を含む地域社会の産業振興と活性化(4)世界自然遺産登録への支援、シンポジウムの開催やビーチクリーン活動、ロードキル防止標識設置による自然環境の保全・再生・適正利用の推進(5)離島や本島北部、那覇空港での航空教室の実施やあおぞら図画コンクールの実施、琉球大学、沖縄高専との連携協定締結を通じた子ども・若者育成支援