広告会社のネットワーク組織、一般社団法人日本地域広告会社協会(JLAA、理事長・後藤一俊中広社長、64会員)はこのほど、「地方創生アワード」の最優秀賞に北海道余市町など4自治体を選んだ。「コロナ禍を越えて、マイナスをプラスにした事業が受賞した」という。
同アワードは今回で5回目。協会員がそれぞれの地域で受託した、行政が主管する事業を対象に最優秀賞、優秀賞を決める。
最優秀賞を受賞したのは、北海道余市町の「食の都よいち地域まるごとマリアージュ推進プロジェクト」、茨城県産業政策課の「いばらき地酒パンフレット制作事業」=写真、岐阜県農業経営課の「農福連携活動の普及啓発動画制作・配信委託事業」、同県本巣市の「本巣ジビエ・徳山唐辛子のグルメスタンプラリー#ジビレール飯 冊子作成業務」。
茨城県の事業は、日本酒の魅力を伝えるパンフレット制作にあたり、元サッカー日本代表で、日本酒に関してさまざまな事業を手掛ける中田英寿氏を起用。実際に酒蔵を訪問してもらうなどし、65種類の地酒を選んでもらった。
コロナ禍でパンフレットを配布するイベントが中止されたにも関わらず、増刷するほど好評だったという。
審査委員からは「中田氏の起用はインパクトがあり、『百酒繚乱』のタイトルもいい」「茨城の隠れた魅力を掘り起こし、意義ある企画」などの声が上がった。
優秀賞は岡山県観光課の「台湾での『桃太郎的故郷日本岡山!』プロモーション等の実施に係る業務」など3件が受賞した。